若くして結婚し、７０年近くもつれそった二人。
ケンカばかりしていて、勝手ばかり言っていた祖父と嫌味を言っていた祖母。
それでもお互いを大事に思い合って、思い遣って暮らしていたのだと思います。
祖母の家の冷蔵庫には、食料品がたくさんあって、
タンスには祖父のために買っておいた洋服があって、少ない年金をコツコツためた通帳があって。そして、今にも傾きそうな家なのにホコリひとつないぐらい、きれいにそうじしてあったんです。
祖母が喜ぶからと言って、生前大切にしていたものをあちらこちらから引っ張り出してくる祖父。思い出話にはかならず祖母がいて、いなくなって改めて妻の大切さに気付いたのかなと思いました。

私も結婚したら、文句を言いながらでもずっと、ずっとながく寄り添っていけるような結婚生活を送りたいなぁ。
つらいこともたくさんあるでしょうけど、一緒にいてくれる存在が心強い、
そんな人と巡り合いたいなぁと思います。