サンライズキッズ看護師のコラム

赤ちゃんの大敵『おむつかぶれ』 2022-6-13

よく聞く言葉で多くの方が経験される悩みではないでしょうか?

赤ちゃんの代表的なお肌トラブルですが、放っておいて良くなることもありますが、ひどくなると厄介なトラブルです。

赤ちゃんのお尻環境が快適になるよう、自宅でできるホームケアについてお話します。

 

『なぜ起きるの?』

・オムツの中は汗やおしっこなどによる湿気で常に蒸し風呂状態にあり、ふやけた皮膚は傷つきやすい

・おしっこは老廃物を運んでくるので肌につくと刺激がある

・おしっこは時間が経つとアルカリ性になるので皮膚にダメージを与える

・うんちは大腸菌や酵素を運んでくるので肌に刺激がある

・オムツのギャザーが肌と擦れて刺激になる

・お尻を拭く摩擦が刺激となる

・カビ菌(カンジダ)が繁殖しやすい⇒カンジダ皮膚炎

 

『どんな症状』

・肛門周囲や外陰部に赤みができる

・オムツと擦れる足の付け根やお腹周りやお尻全体などに赤みやブツブツができる

・ひどくなると皮膚がただれたり水泡(みずぶくれ)形成する

・赤ちゃんはヒリヒリと痛みを感じるため泣く

・カンジダ皮膚炎は赤く炎症を起こしているところと、健康な皮膚との境界が明瞭

 

『起きないようにする対策』

・オムツを頻繁に交換する

・オムツ交換時はお尻をこすらず優しく拭きとる

・拭きとれないものはぬるま湯で洗い流し乾いてからオムツを履く

・お尻をキレイにした後はベビーオイルやワセリンなどを塗布すると保湿や撥水効果もある

・オムツは適切なサイズを選択する

 

『起きてしまったときは』

・肌とオムツが触れる部分全体に赤みがある場合はメーカーを変えてみる

・うんちの後はこすり拭きは更なる刺激になるためぬるま湯で洗い流し押さえ拭き

・医師から軟膏が処方されたらしっかり厚めに塗布

・おむつかぶれとカンジダ皮膚炎は治療が違うため的確な診断を受ける

・下痢に伴うかぶれであれば下痢の治療も必要

 

 

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎では治療が異なるので、自己診断による市販薬の使用は控え、ひどくなる前にかかりつけ医に相談しましょう。

「単なるおむつかぶれでしょう」と思っていても、オムツが外せず言葉で苦痛を訴えられない赤ちゃんにはとても辛い症状です。

赤ちゃんが毎日快適に過ごせるよう出来る事から始めてみましょう。

 

 

サンライズキッズ保育園ではオムツチェックを頻繁に行い、汚れているときは速やかに交換するよう努めています。勿論こすり拭きは行わずにこびりついた汚れは洗い流すように心掛けています。また小規模保育園の為、園児一人一人の情報を保育者全員が把握できるよう皮膚の状態なども情報共有しています。

 

 

サンライズキッズ保育園  看護師 浅井恵理子