サンライズキッズ看護師のコラム

6月は歯磨き週間 2022-6-16

生後半年頃、乳歯が生え始めた時に「子どもの歯磨きはいつからするの?」「どうやってするの?」と悩まれる保護者様も多いのではないでしょうか?

当園では嘱託医による歯科健診を行い、保護者様から日頃の歯磨きについてお話を伺う機会がありました。

今回は、歯磨きを始める時期と方法についてお話したいと思います。

 

『始める時期』

乳歯が生え始めるのは生後半年ほどですが、生え始める前の段階で大人の指にガーゼを巻いて口の中をキレイにする習慣をつけておくと、いざ歯ブラシなどの道具を口に入れる時にも子どもの受け入れが良いでしょう。

実際に歯ブラシを使った歯磨きは乳歯が生えてきてからで大丈夫です。

『初めの方法』

生後半年頃は何でも口に入れたがる時期なので歯ブラシを持たせると口に自ら入れるでしょう。ただし、長さがあり危険なため目を離さないでいることが重要です。

歯ブラシを怖がらず口の中に入れることが出来たら、まずはブラシを歯に当てる程度から始めて、嫌がれば無理強いしないで直ぐに中止してください。

初めは食後にこだわらず、子どもの機嫌の良いときに遊びの一環と感じるように歌を歌いながら楽しく触れ合う程度に実践しましょう。

『少し慣れてきたら』

膝の上に子どもの後頭部が来るように(※頭を動かすと危険なためしっかり固定できるようにしましょう)仰向けに寝かせて歯磨きを始めます。この時も遊びの一環と感じるように楽しい雰囲気作りは心掛けましょう。

「あ~んしてね」の言葉で開口出来なければ、そっと片方の指を口角から入れていき、もう片方の手で口の中に歯ブラシを入れて歯磨きを始めましょう。この時、歯ブラシはペンを持つようにし軽く握ります。

歯茎にブラシが強く当たると痛がる子どもは多いので、歯茎に近いところは優しく汚れを取り除いてあげましょう。

『月齢が経ち嫌がり始めたら』

2歳前後から嫌がり始める子どもが増えます。歯磨き回数よりも一日一回でも良いのでしっかりと汚れを落とすことが重要です。寝る前の歯磨きは重要です。

暴れて危険を伴わない限りは、泣いて大きな口を開けている間に済ませてしまうのも一つの手段です。3-4歳ぐらいまで毎日行っていればどんなに嫌がる子どもでも慣れてきますが、それぐらいの年齢になれば、好きなキャラクター付きの物を自分自身で選ぶことでやる気に繋がることもあります。

『いつまで大人が磨くの?』

6歳ぐらいまでは、上の前歯や奥歯などの磨き残しが起きやすい場所を仕上げチェックで大人が磨いてください。その際も、決して注意などしないで出来ていることを褒めて次のやる気に繋がるように声を掛けてあげて下さい。

 

 

根気強く毎日繰り返していくことが重要ですが、嫌がる日々が続くと心が折れそうになりますようね。でも、どこの家庭も悩みは同じです。同じような時間帯に同じような状況が繰り広げられているかもしれないと思い、笑いながら実践してみて下さい。

 

 

サンライズキッズ保育園では、嘱託医による歯科健診を園内で行っています。健診時のお子様の様子や医師からの言葉を保護者様へ伝え、自宅での様子なども伺っています。困ったことなどは、その場でお応えできる範囲で返答させて頂いています。

 

 

サンライズキッズ保育園   看護師  浅井恵理子