基本的に『よだれ』は心配いらない…ただし例外もある 2022-7-25
「よだれ掛け(スタイ)が常に濡れた状態で変えるタイミングがわからない」「どのレベルが普通なのかわからない」色々な疑問がある『よだれ』です。一体いくつぐらいになったら落ち着くのでしょうか。
『よだれ=唾液』
唾液は食物の嚥下や消化を助けるだけでなく、口腔内を清潔にする役割を担っています。
大人は一日に1~1.5リットル分泌されますが、無意識に嚥下しているので寝ているとき以外はよだれとして流れ出てはきません。
『子どものよだれはどれくらい?』
生後直ぐの唾液量は少なく、離乳食が始まる4か月頃から増え始め1歳頃には100~150mlくらいになります。乳歯の生え始める生後7~8か月頃になると特によだれが多いと気になります。それは量が増えているだけではなく唾液を嚥下する機能が未発達だからです。
成長とともに唾液を嚥下できる量も増えていくので5歳ぐらいまでに自然と落ち着いてくるでしょう。
『多くても心配はいらない?』
ほとんどは生理的なものなので心配は要りませんが、急によだれの量が増えた時に不機嫌が続いたり、嚥下の時に痛がる仕草が見られたり、食事量が減少した時には口腔内の炎症を考えます。
口内炎や咽頭炎、扁桃炎などの痛み刺激が唾液の分泌を増加させるので、子どもから何かサインが見られたらかかりつけ医にご相談ください。
『よだれかぶれ』
よだれには消化酵素が含まれているので長時間肌に触れていると肌荒れの原因となります。
こまめに優しく乾いたタオルで拭いて、清潔を保ってあげましょう。また、保湿をしたりよだれをはじく油分を含んだワセリンを顎や首元に塗布してあげることも効果的でしょう。
サンライズキッズ保育園では、よだれの状況に応じてスタイの持参を依頼しています。午睡の時には窒息予防のために必ず外して、安全面での管理もさせて頂いています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子