サンライズキッズ看護師のコラム

感染防御の基本【手洗い】 2022-7-16

手洗いは感染症対策の基本です。

子どもにマスターさせたいと思っている保護者様は多いのではないでしょうか?しかし、「嫌がって洗ってくれない」「きちんと洗えているのかな?」という声もよく聞きます。

子どもが手洗いをきちんとできるようになるまでは時間が掛かるかもしれませんが、一緒に環境作りをして楽しみながら実践できるよう工夫してみませんか?

『子どもが手洗いを嫌がるのには理由がある』

・水が冷たい

・水が怖い

・排水溝の音が怖い

・洗面台が高く届かない

・服が濡れる

・手洗いするメリットがわからない

・達成感がないから面白くない

 

『手洗いしやすい環境作り』

・水温を調整する(お湯が出ない蛇口であれば事前にじょうろなどで準備しておく)

・不快な音消しのために子どもの好きなBGMを流す

・洗面台に届くよう踏み台を用意する

・服は濡れないよう袖を捲る、エプロンを付けるなど工夫する

・石鹸を泡立てることが難しいため泡石鹸を使用する

 

『手洗いの理由を繰り返し伝える』

・外出から帰宅した際、トイレの後などに必ず手洗いの理由を説明してから実践する

・保護者が手を洗う際も子どもに聞こえるように理由を話す

・一緒に手洗いをして結果がどうなったのかを伝える

 

『手洗い出来たら沢山褒める』

・一緒に洗った時も一人で洗えた時も手がきれいになったことを伝え褒める

・手洗いの理由を理解していたら共感し褒める

 

『手洗いを怖がらず出来るようになったら楽しもう』

・手洗いの所要時間の時間に見合った歌を一緒に歌う

・子どもが自ら手拭き用に選んだお気に入りのタオルを使用する

・泡石鹸のポンプにお気に入りのキャラクターなどを描き特別感を出す

・ご褒美シールなどを準備する

 

 

子どもの年齢や発達に応じて、興味あるものを取り入れて「手を洗う事って楽しいね」と思えるようになったら習慣化するでしょう。ただ、子どもは成長するので興味のあるものも変化していきます。状況に応じて創意工夫してみてください。

 

 

サンライズキッズ保育園では、トイレ後や食事前に保育者と一緒に手洗いを行っています。踏み台に登り、泡ソープを使用し、慣れるまでは保育者が手を取りながら洗い、慣れてきて一人で洗いたい子どもの場合は見守りをしています。洗い残しがある場合は、バイ菌が付いていることを知らせ、上手に洗えた時にはピカピカになっていることを伝え、褒めて達成感に繋がるような関わりをしています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子