外耳炎 2022-9-22
子どもがしきりに耳を触っていて気が付いたら、耳が真っ赤になっていたという話を何度か聞いたことがあります。
中耳炎は過去のコラムでもお話したことがある通り、耳の鼓膜よりも奥のことですが、外耳炎は外側から見える範囲の炎症のことを言います。
『外耳とは』
外側から見える耳の入り口から鼓膜の手前までの通り道のことを言います。
『なぜそこに炎症が起きるの?』
・子ども自身の爪で傷つけてしまう
・耳掃除のときに傷つけてしまう
・耳垢の溜まりすぎ
・入浴やプールなどによる刺激
・虫刺され
そこに細菌が感染して炎症を起こします
『どんな症状⇒子どもの出すサイン』
・耳が赤くなり痛む⇒機嫌が悪く耳を触ったり、痛む側に顔を傾けたりする
・痒くなる⇒頻繁に耳を触る
・耳が聞こえにくくなる⇒名前を呼んでも反応しない 聞き返しが増える
・耳垂れが出る⇒眠っている時に寝具が汚れる
・耳鳴りがする⇒耳を傾けたり耳を叩いたりする
・耳から悪臭がする⇒子どもの顔に近づけると異臭がする
『症状を見かけたらどうする』
・まずは耳鼻咽喉科を受診する
・近くに耳鼻咽喉科がなければかかりつけ医でも問題なし
・耳垂れは清潔なガーゼなどで拭き取る
・子どもは気になって触るので爪が長ければ直ぐに爪切り
・痛みが強いときはアイスノンなどで冷やす(直接当てずガーゼなどでくるんで当てる)
・子どもに綿棒を渡して掃除はさせない
『日頃から気を付ける事』
・爪は一週間に一回必ずチェックして爪切りする
・耳掃除は頻繁に行うと傷つきやすくなるので2週間に一度程度にする
・入浴後やプール後は綿棒やガーゼで軽く拭き取る程度にする
・耳掃除を嫌がる場合は耳鼻科で耳掃除を依頼する
汗ばむ時期や虫の多い時期は、かゆみが発生しやすくなるため、子どもの出すサインに気が付きよく観察することで、様々な症状に気が付けるでしょう
サンライズキッズ保育園では、子ども達の日々の変化に気が付けるように保育士間で子どもたちの様子を小さなことから情報共有しています。その情報は保護者様とも共有して、異常時の早期発見などに役立てています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子