インターナショナル体験談「自分は自分」と堂々としていることが大切

今回は、日系アメリカ人の彼と交際中のD子さんにその体験談を伺いました。
両親や親族、友達との付き合い方に日本と違いを感じ、驚くことも多いというD子さん。外国籍の彼と過ごす時間の中で自分があるべき姿について何かを確実に掴みつつあるその姿がそこにありました。

両親や親族への紹介は、日本より気楽

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編集者:初めまして。今回は日系アメリカ人とお付き合いをされているD子さんにお話を伺います。彼は「日系アメリカ人」ということですが、見た目は全くの「アジア人」なのですか?

D子さん:そうなんです。だから、歩いていると全くの日本人カップルなんですよ(笑)。

編集者:知り合ったきっかけは何ですか?

D子さん:私がアメリカに短期語学留学していた時に知り合いました。最初は「日本人かな?」と思い、気軽に話しかけたのですが、彼は日本語がカタコトしか話せませんでした。私の方は英語で簡単な日常会話が出来たのでなんとかコミュニケーションが取れたんです。
当時、彼は仕事で日本に長期滞在する予定がありました。彼自身、日本文化に興味があったことでとてもフレンドリーに接してもらえましたし、私自身、頼もしくて思いやる彼にだんだんと惹かれていって交際へと発展し、日本に帰国後の今も関係が続いています。

編集者:アメリカでの短期語学留学中に交際が始まったのですね。アメリカの生活で特に驚いたことは何ですか?

D子さん:交際が始まってまだ間もない頃に彼が私を自分の両親に紹介してくれたんです。日本だと彼女を両親に紹介する時って何かのケジメというか・・・それこそ結婚を考えていて、改めてご両親に会わせるというか・・・少し緊張する場面だと思うんです。でも彼はごく普通に「彼女のD子さんだよ」と紹介してくれました。

編集者:日本と違い、あまりにも日常的だったことに驚いたわけですね。

D子さん:想像したことのなかった体験だったので驚きました。その態度は友達や親族に対しても同じでしたね。また、彼らは皆フレンドリーで「ようこそ」「いらっしゃい」とハグしてくれたりして。最初はおどおどと戸惑いましたけど、ここは堂々と振る舞っていた方が良い!と感じ、そのように意識して行動していました。

編集者:なるほど。おどおどしていると、その場に馴染めませんものね。

離婚・再婚数が圧倒的に日本より多い文化

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D子さん:そうなんです。実はもう一つ驚いたことがあります。彼のお母さんはお父さんの再婚相手で彼とは血のつながりがありません。彼にはその第ニのお母さんが生んだ義理の弟がいますが、その二人についても彼はごく普通に紹介してくれました。

編集者:日本では、そういう複雑な家族事情は隠したがる習慣がありますね。

D子さん:おっしゃる通りです。日本だとなんとなく後ろめたさを感じたり、事実を知った周りの人がコソコソ噂をしたりすることがあります。でもアメリカでは離婚や再婚話は良く体験することで隠すことでもなんでもないんです。

編集者:血縁を重んじる日本人にとってはカルチャーショックですよね。

D子さん:はい。でも考えてみれば、自分の努力では変えられないものは必ずあります。大切なのは「自分」。つまり自分がどのように考え、行動したいかです。しばしばアメリカは「個人主義」の国と言われますが、そのことが良く分かるような体験でした。

編集者:日本人女性独特の奥ゆかしさとかつつましさは大切にしつつも、アメリカでは自分を前面に出して堂々とした方が周囲に受け入れられやすいのですね。この体験を生かし、彼との関係が今後も上手く行くことを願っています。
D子さん、どうもありがとうございました。