どんよりと曇ったお天気に気分が憂鬱になる雨の日。
雨の日が続く梅雨の時期は外遊びもなかなかできずに子どもたちもテンションがさがってしまいます。
しかし実は雨の日こそ子どもたちの五感を刺激して心身の成長を促すのにもってこいの日なのです。
お気に入りのレインコートとレインブーツ、傘をもってお子さんとでかけてみませんか。
梅雨は雨の日のお散歩にもってこい
雨の日のお散歩はレインコートとレインブーツで武装していてもお子さんはびっしょり濡れてしまうでしょう。
濡れてしまうと身体が冷えるので、初夏の陽気となることもある梅雨時がぴったりです。
また、レインコートは汗で蒸れるのであせももできやすいもの。
すぐに着替えたりシャワーができる今の時期が良いのです。
梅雨の時期はあじさいやカエル、カタツムリなど季節を感じることができる出会いがあります。
雨の日のお散歩で刺激される五感
●視覚
鉛色の雲にけぶる空気、いつもより黒い道路の色、そこに空を写したかのような水たまり。
子どもたちはさまざまなものを見つけてきます。葉やフェンスについた雨のしずくや車のボディを流れていく雨粒。
この時期だからこそみつけることができるカエルやカタツムリもお子さんの知的好奇心を刺激してくれます。
●聴覚
ザーザーと雨が降っていると「あめ!あめ!」と教えてくれるお子さんも居るでしょう。
「そうだね、あめだね」と共感してあげてください。ぽつんぽつんとレインコートに当たる音や水たまりに飛び込んだときに聞こえる音、レインブーツの中に水が入って歩くたびに聞こえる水の音、どこからか聞こえるカエルの大合唱など、いつもと違う気づきと一緒に感受性も育ててくれます。
傘に雨が当たる音や軒下に雨粒がおちる音などじっと聞いている子もいますよ。
●嗅覚
雨が振り始めた時の独特の匂い。夜からずっと降っているときと、夕立のように急に降る時では雨の香りが違うことに気づく子もいます。
お気に入りのレインコートやレインブーツから嫌な匂いがすることに気づく子もいるかもしれません。
そういったときにはどうしてこんな匂いがするのか、清潔にすることの大切さを伝えるチャンス到来です。
●触覚
雨がレインコートに当たる感触、水たまりを触った時や葉っぱについた雨粒を触った時の感触。
「冷たいね」、「いっぱい落ちてきた」、「手が濡れた」いろいろな感想を伝えてくれるお子さんに、「そうだね」と共感しよりそってあげましょう。
実際に体験することは子どもたちを急速に成長させてくれます。
夢中で遊んでいると周りが見えなくなって車道に飛び出す危険性もあるので、保護者の方がしっかり周囲にきを配って楽しいお散歩にしてください。