サンライズキッズ看護師のコラム

子どもの虫刺され対策 2022-6-20

気温が上がり、虫が活発になるこの時期。

子ども達も外遊びする時間が増え、蚊をはじめとする虫に刺されやすくなってきます。

虫に刺されると痒みが発生し、子どもは掻きむしってしまう傾向にありますが、掻けば掻くほどかゆみは増し悪循環です。

今回、虫に刺された時の対応と予防策についてお話したいと思います。

 

『年齢による虫刺され症状の出方』

乳児期

初めて虫刺されを経験してもアレルギー反応は無反応です

半日程度で赤い発疹が出て一日ほどで消失します

しかし数回刺されると腫れたりかゆみを伴なったりします

 

幼児期

虫刺され経験回数が増えてくるため遅延型のアレルギー反応が出ます

数時間程度で赤く腫れたり、水泡になったり、しこりやかゆみを伴なったりします

 

学童期以降

さらに虫刺され経験が増えるため即効型のアレルギー反応が出現します

数分後から赤く腫れたり、水泡になったり、しこりやかゆみを伴なったりします

反応は半日程度で消失します

高齢になるとアレルギー反応が減るため刺されていても無症状にみえます

 

『虫さされ時の対処法』

 蚊に刺された時

流水で洗い市販薬を塗布

温めるとかゆみが増すため保冷材などで冷やすと効果的

とびひの原因になるため掻きむしらないように注意

 

蜂に刺された時

蜂の針が残っていたら直に触れないように毛抜きなどで除去

流水で洗い流す

腫れが悪化したり痛みが強くなったりしたらかかりつけ医に相談しましょう

 

どんな虫に刺されてもアナフィラキシー症状を起こしたら直ぐに救急要請しましょう

アナフィラキシーとは

・蕁麻疹(じんましん)が全身に広がる

・顔色が蒼白になったりや赤くなる

・呼吸が荒くなる、ゼイゼイする

・腹痛や嘔吐がある

・呼びかけに反応しない、意識が無い

 

『虫刺され予防』

市販されている虫よけ薬を対象年齢や注意書きを確認してから使用

身に着ける虫よけグッズを活用

通気性や速乾性のある長袖長ズボンを使用し肌の露出を最小限にする

ベビーカーに蚊帳を使用する

 

 

言葉で具体的に不快を訴えることのできない乳幼児は大人が観察して、適切に対処してあげる必要があります。

日頃からスキンシップを取るときや、入浴時などにお子様の全身状態を観察して異常がないかよく見ておきましょう。

 

サンライズキッズ保育園では、室内に虫よけ薬の設置や保護者様に同意を得てからお散歩前の虫よけ薬塗布や、虫刺され後には市販薬を使用しています。また、かゆみや赤みがあり熱を帯びている状態であれば冷やすなどの対処も行っています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子