子どもの飲水量の目安 2022-6-6
最近は気温が高くなり子どもたちの発汗量が増えてきましたね。当園でも、子ども達の飲む麦茶の量が増えてきているように感じます。
今回、一日に必要な水分量がどれくらいか気になったので子どもの水分補給について考えたいと思います。
『平均的な一日の水分量』
身体の中の水分量は、年齢・体重によって異なります。大人では体重の60%を水分で占めていますが、子どもは70-80%と占める割合が大きいのが特徴です。
具体的な水分一日平均必要量は以下の通りです。
新生児 400-500ml(125-150ml/㎏)
生後3ヵ月 750-850ml(140-160ml/㎏)
生後6か月 950-1100ml(130-155ml/㎏)
1歳児 1150-1300ml(120-135ml/㎏)
2歳児 1350-1500ml(115-125ml/㎏)
4歳児 1600-1800ml(100-110ml/㎏)
6歳児 1800-2000ml(90-100ml/kg)
※食事に含まれる水分量も含まれます。
あくまでも目安です。発汗量や体調によって増減は必要です。
『水分摂取のタイミング』
食事にも水分は含まれているので、ある程度の水分は取れます。
理想は、起床時、午前中の外遊び前やおやつ時、午後のお昼寝後、おやつ時、お外遊び前、入浴前後、就寝前などに水分摂取を心掛けると良いでしょう。
特に汗をかく外遊びの時は遊ぶ前に摂取することを忘れないようにし、一度に沢山の量を飲むのではなく少しずつこまめに摂取できるよう準備しておきましょう。
子どもが欲しがるのを待つのではなく、こまめな水分補給が習慣化できるよう大人が促していくのが良いでしょう。
『どんな飲み物を準備しよう』
脱水症状がなく元気な時であれば麦茶や軟水の水で充分です。硬水はミネラル分が多いのでおしっこへ排出されてしまいます。
牛乳は消化吸収に時間がかかるので水分補給としては適しません。しかし、運動後はたんぱく質やカルシウムの吸収率が上がるので外遊び後の摂取には適しているかもしれません。
大人が飲むようなスポーツドリンクは糖分濃度が高いので子どもに与えるときは水で薄めたものが丁度良いでしょう。
体内の水分量が多い子どもは脱水症になりやすく、夏場の大量に汗をかく時や、胃腸炎になって嘔吐や下痢を繰り返すときは要注意です。
身体の水分は3%奪われると様々な症状が起きてきます。10%以上では持続点滴が必要なため入院加療となります。
水分は奪われる前に補給することが大切なので、大人が子どもの水分補給を心掛けて命を守る行動を取りましょう。
サンライズキッズ保育園では季節を問わず毎朝麦茶を作成しています。気温や子どもたちの発汗量を見ながら適宜提供したり、おやつや給食時に提供しています。また、気温が高い時期のお散歩には麦茶を持参して、屋外遊びでたくさん発汗する前に必ず水分補給するよう努めています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子