鼻のかみ方 2022-7-22
鼻の粘膜にウイルスや細菌が侵入すると、身体の防御反応で鼻水の分泌が過剰になり透明で水っぽい鼻水が出始めます。更に、粘膜が炎症を起こし始めると黄色や黄緑色のネバネバした鼻水に変化していきます。
大人はティッシュの中に鼻をかんでゴミ箱へ捨てるという一連の行為を一人で出来ますが、子どもには難しい行為の一つになります。
しかし、一年中鼻水を垂らしているわけにもいかないので、身体の為にも、周囲を汚さないためにも【鼻かみ】の練習をしてみませんか?
『鼻水が多いことによる影響』
・鼻呼吸できないため哺乳がしづらく哺乳量の減少
・お昼寝や夜間にぐっすり眠れない
・鼻が喉に降りることで咳や咳上げ嘔吐がある
・鼻水が衣類や周囲に沢山ついてしまう
『鼻をかむ練習』
周囲の行動に興味を持ち、大人のマネを始める1歳頃から練習を開始しましょう。
鼻水が出ていることを子どもに伝え、鏡や写真で現状を見せてみましょう。この時、少量ではなく沢山出ている状況の方が子どもにはわかりやすいでしょう。初めは、大人がティッシュで「お鼻が出てるよ きれいにしようね」と声を掛け優しく取り除いてあげ、きれいになったお顔を鏡や写真でまた見せると子どもには伝わりやすいですね。
子どもが嫌がらずに鼻を拭かせてくれるような状況が続いたら、子ども自身がティッシュを持って拭く行為を練習し、更に大人が鼻をかむところを見せてみましょう。
きっと、興味を持ってマネをする子どもが多いでしょう。
しかし、鼻をかむ時に出る音を口で「フーーン」とマネするため上手くいきません。
お風呂の中のような、湿度が高く保温された環境は鼻水が出やすい為、練習環境には最適です。そのような場所で、大人自身が口を閉じて鼻から息を吐いて見せましょう。そして、子どもの鼻の穴の片方を押さえてあげ、「フーーン」と言って息を吐かせます。この時、子どもが口を閉じていられるよう大人が口を閉じてお手本を見せながらすることが重要です。
勢いをつけると、出血したり耳が痛くなったりする原因になるのでゆっくり小刻みに鼻をかむことが大切です。
初めから上手くいくことは少ないので、遊びの一環として片方の鼻を押さえて鼻息だけで小さくふんわり丸めたティッシュを飛ばす遊びをしてみたりすることも効果はあると思います。
上手くいったら必ず褒めて、次に繋がるような関わりを心掛けましょう。
サンライズキッズ保育園では、子どものやる気を引き出すために、それぞれの発達レベルに合わせた声掛けを実施しています。やりたい所までは見守り、次にステップアップ出来そうなタイミングがあれば子どもと共に楽しみながら練習をしていきます。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子