不慮の事故:窒息 2022-11-14
子どもが不幸にも亡くなってしまう原因は、先天的な疾患を持って生まれてきた場合や、悪性新生物などの重篤な疾患に罹患した場合があります。しかし、防ぐことのできる事故=不慮の事故で亡くなる場合がとても多く、大人の私たちが考えを改めるべきだと考えさせられます。
今回は、不慮の事故の中の窒息について原因や対策についてお話したいと思います。
『子どもの窒息で多いもの』
圧倒的に乳幼児に多く、就寝中に発生することや、嘔吐物や食品の誤嚥によるものが多いです。
・柔らかい寝具に埋もれて窒息する
・上の子が何かを食べさせてしまい窒息する
・コインやボタン電池などの小さい異物を誤飲して窒息する
・衣類などがどこかに引っ掛かり首が締まり窒息する
・食事を喉に詰まらせて窒息する
など、様々な原因があります。
『防止策』
・寝具類は身体が沈まないものを使用し、手の届くところに顔に掛かると危険なものを置かない
・上の子の行動パターンに注意し、保護者の言葉が理解できる子どもは危険行為をわかりやすく伝える
・口に入るサイズの危険物は手の届くところに置かない
・玩具であっても口に入ってしまうものは誤飲の可能性があるため年齢に見合ったもので遊ぶ
・玩具などの壊れた破片や部品にも注意を払う
・紐類のついた衣類は避ける
・月齢に見合った食事の提供をする
・丸のみしてしまいそうなものは子どもに渡さない
次回のコラムで食品による窒息について詳しくお話していきたいと思います。
サンライズキッズ保育園では、子どもが安全な環境で健やかに過ごせるよう、防止策は全て実践しています。午睡中の呼吸チェックは5分毎、玩具の点検は毎日、月齢や個々に見合った食事は栄養士と保育士で検討して最適なものを提供させて頂いています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子