サンライズキッズ看護師のコラム

子どもの命を守るのは大人 自宅編 2022-11-12

子どもの事故は家の外だけで起きるものではなく、家族と過ごす家の中でも起こり得ます。しかし、大人の気付きや事故を未然に防ぐための防止策を講じることで子どもの大切な命は守られます。

今回、自宅での起こりやすい事故や防止策について考えてみました。

『乳幼児に多い窒息事故』

寝具で顔が覆われてしまう事や、寝具や家具の隙間に挟まってしまい動けずに窒息してしまう事があります。また、スタイが鼻や口を覆ってしまい窒息することや、ひも状のものが首に巻き付いてしまい窒息することなどがあります。

これらを防ぐには、就寝時の掛物は胸の辺りまでにし、寝具と壁との間などに出来る隙間は子どもが入らないように隙間を埋めることが大切です。また、就寝時にスタイは外す習慣をつけましょう。

ひも状の物やループ状になっているものは近くに置かないよう注意しましょう。手の届くところにあると触りたくなり、ループ状の物は頭を通したくなるものです。

子どもの目線から生活を見てみると、触りたくなるものがきっとわかるはずです。

更に、玩具を誤飲して窒息する事故も多く起きています。

これは、子どもの口に入るサイズのおもちゃやコイン、日用品がそばにあると子どもは口に入れたくなるので手の届かないところに収納するか開けられない扉の中に片づけるよう心掛けましょう。

『油断が招く転落事故』

ハイハイが始まったころや伝い歩き、一人歩きでまだ階段昇降が出来ない時期は階段に興味が沸きます。すると、自宅内階段に登ろうとして後ろ向きに転倒や転落したり、上段から覗き込んで頭から転落したりします。階段に近づかないようベビーフェンスでガードをして転落事故防止に努めましょう。

また、子どもは好奇心旺盛なため高いところにも興味を持ちます。

窓やバルコニー付近に踏み台になりそうなソファーや椅子、子どもの足が引っかけられそう隙間があるとよじ登り、そこからの転落する事故になりかねません。

子どもが普段遊んでいる様子を観察して危険な個所を見つけたらすぐに改善しましょう。

『危険物の誤飲事故』

医薬品やたばこ、日常で使用する漂白剤などが子どもの手の届くところにあると口に入れてしまいます。誤飲したものによって対処法が違うので過去のコラムをご参照下さい。

 

子どもは遊びを自分で見出します。しかし危険なことは予測できません。

子どもがのびのびと遊び、危険な事故に巻き込まれないよう大人が環境を整えてあげることがとても大切です。子供と遊びながら目線を合わせて、探検ごっこの一環で自宅の中の危険個所を探索してみて下さい。

 

サンライズキッズ保育園では、日頃から子どもの目線に合わせて活動し、危険個所が無いかを毎日確認しています。ヒヤリハットする場面があれば必ず全園で情報共有して直ぐに改善するよう努めています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子