9月9日★救急の日★ 2022-9-9
今回は、救急の日に因んで、救急外来とは一体何なのかお話したいと思います。
救急車で運ばれた人が診察を受ける場所なのでしょうか?ちょっと風邪を引いただけで受診しても良い場所なのでしょうか?
本来の利用方法を知っておくことが、一つの命を救うことになります。
『何をする場所か』
直ぐに治療をしないと命に関わる患者さんを治療する場所です
『命に関わる状態とは』
・呼びかけに応じない、会話困難、呂律が回らない
・呼吸停止もしくは呼吸困難状態(顔色が蒼白、喘いでいる、苦しそうに肩で息をしている、肋骨や鎖骨が浮かび上がっている)
・脈拍が測れない
・痙攣が続いている
・大量の吐血や下血
・痛みが強く会話や動くことが困難
・目線が合わない、異常行動
・異物や薬物誤飲
・広範囲のやけどや外観からもわかるほどの骨折
・身体のどこかに麻痺が出ている
などの症状は命に関わる状態なため、救急車での搬送や自家用車やタクシーなどで救急外来を受診する必要があります。
『かかりつけ医の診療は終了している時』
日頃から子どもを見ている保護者であれば「何かおかしい」「いつもと違う」などと不安になる状況はあると思います。そんな時はまず、かかりつけ医に相談をして頂きたいですが、不安になるときは夜や休日などが多いものです。かかりつけ医が診療時間外であれば、厚生労働省の小児救急医療電話相談(♯8000)や各自治体に設けられている夜間電話相談窓口で相談されることをお勧めします。
『受診したら直ぐに診てもらえるのか』
救急外来にかかわらず医療は常に優先順位をつけていて、命に関わることを最優先に考えています。その為、救急外来に受診しても看護師や医師によってトリアージ(重症度に基づいて医療・治療の優先度を決定して選別を行う事)され診療順位が決まるので、重症者が多ければ軽症者の待ち時間は長くなることは当然です。
また、小児科医が診察するとは限らず研修医などの医師が診察し、上級医師へ相談するなどの診療体制があることもご理解頂きたいです。
『手ぶらで受診するのか』
子どもを救急外来へ搬送、受診させる場合は母子手帳・お薬手帳(無ければ内服中の薬)・乳児医療症・保険証・着替え・オムツ一式・ミルク・タオル・貴重品などを持参しましょう。
子どもは夕方以降に体調の変化が起きたり、夜間に状態悪化したりすることはよくあることです。
そのため、日中に何か症状があれば時間内にかかりつけ医で診療を受けるか、電話相談などをしておきましょう。
サンライズキッズ保育園では、園での様子を保護者様にお伝えする時に病院受診を勧める場合があります。夜間の悪化を懸念し早期治療を受けて頂くためのお声掛けとご理解ください。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子