子どもが脱水症状を見せたら? 2022-8-26
気温がまだまだ高く発汗が多いこの時期、大人の場合「のどが渇いた」「体がだるい」「おしっこが出ていない」などと不調を自分自身で訴えて自覚することが出来ますが、子どもの場合は大人の気付きが必要です。
今回は気付きポイントと対処法を看護師の視点からお話したいと思います。
『子どもはどんな時に脱水になりやすいの?』
・胃腸炎などで嘔吐や下痢をしている時
・気温が高く発汗量が増えている時
・高熱で発汗している時
・食欲や元気がなく飲食が進まない時
『脱水症状に早く気が付く子どもの見せるサインは?』
・発汗が多かったあとにピタリと発汗が無くなる
・食欲も元気もなくゴロゴロ横になっている
・おしっこの回数が減っているまたは極端に量が少ない
・泣いても涙が出ない
・肌に張りがなく乾燥している
・口、唇などが乾燥している
・顔色が悪い
『軽い脱水症状の時には何をする必要があるのか?』
水だけでは体に必要な電解質が含まれていないので、電解質が含まれる経口補水液や点滴が必要です。糖分の多いスポーツドリンクは電解質濃度が経口補水液より薄めです。
嘔吐がなく経口摂取可能であれば経口補水液を少量ずつ回数多めに与えてください。
嘔吐や下痢などの胃腸炎症状を伴う場合は身体から奪われる水分量が多いためかかりつけ医にご相談下さい。
『緊急性の高い脱水症状とは?』
・呼びかけにも反応しない
・手足の循環が悪く冷たい
・体温が上昇
・痙攣をしている
このようなときはすぐに119番で救急搬送を依頼してください。
乳幼児の場合、急速に症状が悪化することがあるので早期発見出来ると良いでしょう。
サンライズキッズ保育園では、子どもが脱水にならないように適切なタイミングで水分補給をするように心掛けています。お散歩や外での水遊びなどの際は、開始前と途中で水分を摂り身体から大切な水分が奪われないように注意しています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子