サンライズキッズ看護師のコラム

日焼け対策 2022-8-22

一昔前までは日に焼けた子どもが外を走り回っていることが多かったですが、今は紫外線の影響を気にされる保護者様も多く外遊びが少なくなってきているとも言われています。

果たして日光を浴びないことはメリットだけなのでしょうか?

日焼けとは何か、防止策はどうしたら良いのかお話したいと思います。

 

『日焼けとは』

紫外線を皮膚に浴びることによって、皮膚が赤く炎症を起こす急性症状(サンバーン)と、人体のメラニン色素が皮膚表面に色素沈着すること(サンタン)と言われています。

紫外線はUVBとUVAの二種類あり、UVBは皮膚が痛みを伴って赤く腫れ上がり一週間程経過すると死んだ皮膚が薄い膜状になって剥がれ落ちます。それは、急性日光性皮膚炎と言われ皮膚がんの原因でもあります。UVAは皮膚のたるみやしわなどの老化を引き起こし皮膚は厚くゴワゴワし色も濃くなるのです。

 

『日光に当たるメリットはないの?』

紫外線に当たると子供の成長過程に大切な骨の成長と維持に必要なビタミンⅮを合成できます。夏場では数分間、冬場では1時間近くの日光浴は必要と言われています。

 

『紫外線対策』

一番紫外線が強くなる4-9月の10-14時は出来るだけ避けるか、日焼け止めを塗るようにしましょう。生後半年ぐらいからを目安に考えるのが良いですが乳児湿疹などが見られた時には使用を見合わせましょう。

 

『アフターケア』

日焼けした肌は熱を持っている状態なので、まずは濡らしたタオルを患部に当てたり、保冷剤や氷を入れた袋を当てて患部を冷やしましょう。部分日焼けではなく全身などの広範囲の場合は冷たいシャワーを浴びるのも効果的でしょう。

冷やして熱感を取り除いた後は日焼けで皮膚の水分が奪われているので日焼け止めを洗い流した後に保湿しましょう。

 

外出は子どもだけじゃなく大人の気分転換にもなります。紫外線対策をして楽しい時間を過ごしてください。

 

サンライズキッズ保育園では、日焼け止めを御持参頂くことは出来ませんが、日頃から使用してアレルギーなどの無い安全な日焼け止めを塗布してから登園頂く事は可能です。また、屋外活動の後などは、保育者の目で見て、手で触り、感じて、5感を使って子どもを観察し、熱を持っている様子があれば冷やすなど、適切に対処しています。

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子