Vital sign【呼吸】 2023-2-3
人が生きていることの指標の一つである呼吸。
生きていくために必要な酸素を肺で体内に取り込み、老廃物である二酸化炭素を体外へ排出する仕組みが呼吸です。
呼吸は健康を害すると、様々に変化します。その変化に早く気が付き、異常の早期発見が出来るように、今回はお話したいと思います。
『呼吸って何を見るの?』
・呼吸数:吸って吐いてで1回
・見る場所:胸やお腹の上下する動き
・呼吸音:ゼイゼイやヒューヒューなどの音がしないか
・リズム:一定のリズムか不規則か
・顔色:普通の肌色か蒼白や紫色か
・呼吸の仕方:肩の上下運動、小鼻がピクピク、肋骨や鎖骨付近のくぼみが出来ていないか
『呼吸数』
・数える時に気が付かれないようにすることが重要(気づかれると意識的に深呼吸されるため)
・1分間お腹や胸の動きを見て「吸って 吐いて」を一回として数えましょう
・正常値:乳幼児20-40回/分 学童18-25回/分 学童以上15-20回/分
『異常呼吸』
・安静時に呼吸数が正常値を大きく上回る
・明らかにゼイゼイ(喘鳴)と聞こえたり、ヒューヒューと聞こえたりする
・吸う時間よりも吐く時間が長い(呼気の延長)
・顔色が不良でチアノーゼ(血液中の酸素が不足して皮膚が紫色に変化)が出ている
・小鼻がピクピク(鼻翼呼吸)する、鎖骨や肋骨付近が息を吸うときにくぼむ(陥没呼吸)状態がある
お子様の様子がいつもと違うと感じた時には、呼吸の状態に問題はないかも注意して見て頂けると異常の早期発見に繋がるでしょう。
サンライズキッズ保育園では、SIDS訓練を行い子どもの異常の早期発見についても学んでいます。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子