サンライズキッズ看護師のコラム

Vital sign【脈拍】 2023-2-2

人間は心臓のポンプ力で全身に血液を送り出し、様々な臓器に運ばれ、それが戻ってきて生きています。その送り出すときに一定のリズムで心臓の筋肉が収縮し、動脈を通る時に感じるドクドクする鼓動が脈拍です。

脈拍は健康を害すると、様々に変化します。その変化に早く気が付き、異常の早期発見が出来るように、今回はお話したいと思います。

『脈拍はどこでわかるの?』

・手首の親指側:橈骨(とうこつ)動脈に人差し指と中指を優しく当てて回数を数える

・のどぼとけの付近:頸(けい)動脈に人差し指と中指を優しく当てて回数を数える

・乳児の場合は心臓に手の平を当てて鼓動の回数を数える

『脈拍数』

・生後6か月未満:140回/分(180以上は頻脈 100以下は徐脈)

・6か月~1歳未満:130回/分(170以上は頻脈 90以下は徐脈)

・1歳~2歳未満:120回/分(160以上は頻脈 80以下は徐脈)

・2歳~6歳未満:100-110回/分(140-150以上は頻脈 70-80以下は徐脈)

 

※頻脈とは、心拍数が何らかの原因で増加している状態を言い、徐脈は逆に減少している状態を言います

 

『どんな時に脈拍が変化するか(心臓疾患・不整脈を除く)』

・泣いている時や興奮している時には増加

・食事中や入浴中は増加

・発熱している時や呼吸が苦しい時には増加

・痛みによる苦痛を感じている時には増加

・何らかの原因でショック状態にある時には増加することも減少することもある

お子様の様子がいつもと違うと感じた時には、体温・呼吸・脈拍の状態に問題はないかも注意して見て頂けると、異常の早期発見に繋がるでしょう。

 

サンライズキッズ保育園では、SIDS訓練を行い子どもの異常の早期発見についても学んでいます。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子