子どもが吐いた 2023-1-24
全国的に気温が下がり、冬の感染症も流行し始めていますね。
冬の感染症で代表的なものは胃腸風邪!
「子どもが予期せぬ時に吐いた」という経験がある方も居るのではないでしょうか?
大人は吐き気がある時に、次に何が起きるかを予測してトイレへ行ったり、袋などを持って嘔吐に備えたりしますが、子どもは急に所かまわず嘔吐することも珍しくありません。
「気持ちが悪い」「吐きそう」などの言葉では無く、「ゲーでる」「ゲボする」と言葉で伝えられるようになるのは二歳ぐらいでしょうか。
今回は、子どもが嘔吐したら保護者は何をしたら良いのかをお話したいと思います。
『子どもを観察』
・他に何か症状は無いか(随伴症状)
下痢:便の色、におい、形、回数
発熱:いつからどれぐらいか
腹痛:痛む場所、間欠的か持続的か、痛みの程度
お腹の張り:パンパンに水風船のように張っているか
頭痛:いつから痛いのか
・子どもの様子
機嫌:不機嫌かどうか
活気:ぐったりしていないか
表情:笑顔なく苦悶様表情か
顔色:顔面蒼白か
『嘔吐直後』
速やかに吐物を片付けて、うがいをして、汚れた衣類から着替えましょう
お腹を圧迫するような衣類や寝具を避けて、次の嘔吐に備えて枕元に洗面器などを準備して横になりましょう
30分ほどは飲水を避けましょう
室内が暑い場合は涼しくしましょう
子どもは吐いてしまったことに、驚き、恐怖を感じ、泣いてしまう子どもも多いです。
それは嘔吐を繰り返すと更に増します。
嘔吐で体力も奪われてしまうので、子どもが安心して眠れるよう傍に寄り添い、再び嘔吐し
た時には速やかに対処して、しんどい気持ちを受け止めてあげるようにしましょう。
最後の嘔吐から30分以上あいていれば、飲水しても良いでしょう。そして嘔吐が無ければ
少量ずつ回数を増やしていきましょう。欲しがらなければ無理に与えなくてもいいです。
サンライズキッズ保育園では、何か一つ症状が見られた時には他に伴う症状は無いか、子どもの様子は「いつも」と何が違うのかしっかり観察するように努めています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子