眼脂(がんし)=目やに 2022-7-19
朝起きた時に、目頭や目尻についている極少量の目やには、正常な身体の代謝から生まれた老廃物なので問題ありません。
しかし、子どもが風邪を引いたときに粘っこい目やにが睫毛(まつげ)について目が開かなかったという経験はないでしょうか?
その目やにが問題ないのかお話したいと思います。
『粘っこい目やに』
細菌やウイルス感染すると、身体の免疫反応として目やにが出ることがあります。
これは、身体の中の白血球が闘った証で、目やにの中にはウイルスや細菌が含まれているために量が多かったり性状が変化し、粘っこくなったり色が変化します。
『目やにが出る病気』
結膜炎
アレルギー性、ウイルス性、細菌性があります。
アレルギー性やウイルス性の場合はサラサラした目やにや粘っこい目やにが特徴ですが、細菌性の場合は、黄緑色などで色が付いた粘っこい目やにが特徴です。
睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)
いわゆる逆さ睫毛です。睫毛が眼球に向かって生えているため、眼球が傷つけられ涙や目やにを引き起こします。⇒手術によって睫毛の生える向きを修正します。
先天性鼻涙管閉塞症(せんてんせいびるいかんへいそくしょう)
鼻へ通じる涙の道である鼻涙管が詰まることによって、目から涙があふれたり目やにを引き起こしたります。⇒鼻の付け根のマッサージや通り道に針金のような金属を通す処置や手術をします。
『ホームケア』
先日お話した流行性角結膜炎=はやり目などでは、目やにが感染源となるためティッシュなどで取り除いた後は直ぐに人の手に触れないところに捨てましょう。
また、タオルや寝具などの共有も避けましょう。
目やにがこびりついて取り除けない場合は、お湯で濡らしたガーゼなどで湿らせてあげてから取り除いたり、入浴後などが取り除きやすいでしょう。
頻繁に繰り返す場合は、かかりつけ医や眼科受診をして相談をしましょう。
サンライズキッズ保育園では、登園時に検温を行い、ご家族と共に体調のチェックを行います。子どもの状態を確認し、登園時からの症状であればいつ何によって出来たものなのかを知り、保育士間で情報共有をします。そして、変化が無いかを引き続き経過観察していきます。はやり目が疑われるような状況があれば、感染予防行動を取り、玩具や室内の子どもが触れる場所の消毒なども直ぐに行います。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子