東京タラレバ娘からみる婚活

『東京タラレバ娘』とは、東村アキコによって2014年~2017年の約3年間の間連載されていた恋愛マンガです。
単行本全9巻と番外編の総発行部数は500万部以上のヒットとなり、2017年にはテレビドラマ化、2019年からは新シリーズの『東京タラレバ娘 シーズン2』がスタートし、
2020年夏にはスペシャルドラマとして『東京タラレバ娘2020』が放映されることが決定するなど、連載から6年以上がたってもその人気は衰えていません。
今回は『東京タラレバ娘』の人気の秘密や婚活観についてご紹介します。

目次

  1. 『東京タラレバ娘』のあらすじ
  2. 『東京タラレバ娘』に見る婚活
  3. 『東京タラレバ娘 2020』
東京タラレバ娘からみる婚活

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『東京タラレバ娘』のあらすじ

『東京タラレバ娘』にメインで登場するのは3人の女性で、全員30歳の未婚女性。

一人は「倫子」。脚本家になるためにテレビ制作会社に就職後、独立したキャリア女性ですが、若手の才能に押されて落ち込み気味。10年前の恋愛の失敗を悔やんでいる。
二人目は「香」。表参道でネイリストをしている美人ですが、元彼とヨリを戻すも、セカンドの女性止まり。
三人目は「小雪」。実家の居酒屋で働いている一見地味で真面目な外見の女性ですが、店のお客と不倫中。

「凛子」「香」「小雪」は高校時代からの友人同士で、時間を見つけては「小雪」の店で女子会を開き、仕事や恋の愚痴を言い合う日々。

「あの時ああしていたら」「あのとき別れなければ」とタラレバばかりを連呼していたところ、
店で飲んでいた若い男性客が急に立ち上がり

「あんたらのソレは女子会じゃなくて、ただの行き遅れの井戸端会議だろ」
「そうやって一生女同士でタラレバつまみに酒飲んでろよ!このタラレバ女!!」

と辛辣なセリフを吐き捨てて店を出て行ってしまいます。

このことをきっかけに、3人の女性それぞれに人生や恋の転換機が訪れていくことになります。

『東京タラレバ娘』に見る婚活

『東京タラレバ娘』がなぜ、ここまで多くの女性の支持を得たのかという点ですが、現実のアラサー女性の婚活が残酷なほどにリアルに描かれているからでしょう。
これまで感じていた不安や悩みを棚上げし、目を背けてきたものを、三人の婚活を通してまざまざと見せつけられるのです。
読んで落ち込んでしまったり、辛くて読めないという女性も多数いたそうですが、多くは「このままではいけない!」と奮起し、東村先生のおかげで結婚できました!という喜びの声も届いているそうです。

『東京タラレバ娘』の誕生の背景として、2013年に東京でオリンピックが開催されることが決定し、東村先生の独身の友人が、「東京オリンピックまで一人でいたくない」と言ったことが元ネタになっているのだそう。婚活のリアリティはご本人の体験含め、リアルな体験がベースになっているからなのでしょう。

作中にはアラサー女性ならば一度はフッと考えたことがあることが、分かりやすい言葉で登場人物のセリフやモノローグとして登場し、妥協したくてもできない、自分の幸せが何かもはや分からない、と悩む婚活中の女性の共感を呼び、名言として多くのメディアで取り上げられています。

「ピンチがチャンスなのは若いうちだけ」

「何かあっただけマシ。やりたい仕事でご飯が食べられるだけマシ。40オーバーの独身女より全然マシ。でもいくら『マシ』を数えたって私の人生全然幸せじゃない」

「子どもの頃は大人になったら当たり前に結婚して、当たり前に子どもを産むんだと思ってた。
平凡な普通の家庭を作る未来。だけど、私たちにはその普通が奇跡なの」

「私たちは女子会というぬるま湯につかりすぎて、恋愛という戦場のルールを忘れてしまっていた」

『東京タラレバ娘』はただ、アラサー女性に辛辣な言葉を投げているだけではなく、
時は絶対に巻き戻らないのだから、今を大切に後悔しないように生きなさいと、締めくくっています。

『東京タラレバ娘 2020』

『東京タラレバ娘 2020』は前回の『東京タラレバ娘』から3年後の設定で今年の夏に日本テレビのスペシャルドラマとして放送されます。
物語の始まりとなった「東京オリンピック」は残念ながら延期になってしまいましたが、33歳になった「タラレバ娘」たちは、あれからどのような変化があったのか見るのが楽しみですね。
キャストは前回同様、倫子を吉高由里子さん、香を榮倉奈々さん、小雪を大島優子さんが演じられるそうです。
放送日はまだ未定とのことですが、近日中公開なことは間違いなさそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

いかがでしたでしょうか。
婚活や婚活パーティーを頑張る人、結婚相談所で婚活を頑張っている方をどこか冷めた目でみていて、「たられば」が口癖で何も行動をしていなければ、あなたはもしかすると「タラレバ娘」かもしれません。

未読の方はぜひ手に取っていただき、ご自身の幸せについて考えるきっかけにしてみてくださいね。

 

監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂

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