はたまた、始めから誰かと暮らすのは面倒、と一生涯独身を選択する人もいます。
結婚したくて結局独身、したくなくて独身にしろ、一生独身でいることには、
メリットもデメリットもあります。
そのことを踏まえて、やはり婚活を頑張らなくては!となるのか、やはり独身を選択しよう、
となるのか、今一度ご自身の人生を見つめ直すきっかけにしていただけたらと思います。
上昇し続ける「生涯未婚率」
こちらの記事にて「生涯未婚率」とは「50歳を過ぎたらおそらく結婚できないだろう」という推測の元、50歳になるまでに一度も結婚したことがない人を政府が統計する際に使う言葉です。
「生涯未婚率」では一生結婚しない人のイメージとなり意味が異なるため、
「50歳時未婚割合」に表現が変更されています。
なお、その「50歳時未婚割合」ですが、2020年においては
男性:23.4%
女性:14.1%
となっています。
男性の4〜5人、女性の6〜7人に一人は未婚ということになるわけですから、かなり高い割合であることが分かります。
なお、50年ほど前であれば未婚率は男女共2%程度だったそうですので、結婚は誰でも適年齢になればするものという考え方から大きく変わっていることが分かるでしょう。
参照:国立社会保障・人口問題研究所の2020年版「50歳時の未婚割合」
独身でいることのメリット
独身のメリットはいくつもあります。今これを読んで下さっている方は、その独身のメリットを享受している方でしょうから、よくご存じなのではないでしょうか。
メリットについて箇条書きにしてあげると、大きくは以下のようなものがあげられるでしょう。
・お金を自由に使える、貯金がしやすい
・仕事に集中することができる
・いつでも自由に恋愛することができる
・親戚や家族といったしがらみがない
・趣味や自己啓発に没頭することができる
とにかく、独身は何をするのも自由です。学生時ならば親からああしなさい、こうしなさいと制限されてきたことも、自分の責任上において、自分の判断の上で行動することができます。
この「自由」という特権を、自分が管理できる範囲内で、きちんとコントロールすることができ、
かつこの権利を他の誰とも共有したくない、誰にも干渉されたくない、という方は独身でいた方が幸せかもしれません。
独身でいることのデメリット
独身でいることのデメリットについて、今は若くて、仕事もできる環境にあれば、なかなか見えにくいかもしれません。
だからこそ、今のままでいいのだろうか?と不安にも感じるのでしょう。
独身でいることのデメリットには以下のようなものがあると言われています。
・体調不良や病気の時、サポートしてくれる人がいない
・自分一人だけの収入で生活しなければならない
・災害、トラブルの時もひとりで対処しなければならない
・孤独死のリスク
ただし、これらは事前に準備しておくことでいくつかは防げることかもしれません。
本当に考えなければいけないのはメリットデメリットだけではない
発達心理学者として有名なエリクソン(Erikson,E.H)のライフサイクル論をご存じでしょうか?
エリクソンは年齢別にそれぞれ課せられた課題があるとし、それが達成できないときに、
心理学的な危機に陥るとしました。
乳児期:「基本的信頼 対 不信感」
幼児期:「自立性 対 恥」
児童期:「積極性 対 罪悪感」
学童期:「勤勉性 対 劣等感」
青年期:「同一性 対 同一性拡散」
成人期:「親密性 対 孤立」
壮年期:「生殖性 対 自己停滞」
高齢期:「統合性 対 絶望」
各段階における細かな説明は割愛いたしますが、人生は人を信頼するところから始まり、
様々な人と信頼関係を結び、命あるいは他の何かを産み育て、自分の人生を意味あるものとして統合することで完結するとしています。
これらの課題が達成できないまま人生の最後の時を迎えた時に、自分の人生は何もできなかった…、何も残すことができなかった…と絶望するとしています。
あなたは今どの段階にいらっしゃる方でしょうか。
ご自身の人生を振り返る時、意味あるものとするために、何が必要なのか?ということを考え、最後に悔いが残らないように行動していっていただければと思います。
監修:エクシオ 婚活アドバイザー 北川志穂