小さなお子さんの浴衣姿は可愛いものです。
日本文化に簡単に触れることができるアイテムと言えるでしょう。
夏祭りや花火大会などたくさん着る機会を作ってサイズアウトする前に浴衣姿の夏の思い出を残しましょう。
こちらではお子さんが息苦しくなりにくく、着崩れしにくい浴衣の着付けについてご紹介します。
基本の浴衣の着付け
●衿を合わせる
まず羽織って、背中の真ん中のラインをあわせます。
首にぴったりと添わせて「y」の字に見えるように右、左の順に衿をクロスさせて合わせましょう。
喉元がかくれるくらいで合わせるのがポイントです。
大人の浴衣は首の後ろの衣紋抜きをしますが、子どもの場合はしません。
●脇の穴から紐を通す
右の身ごろに縫い付けられている紐を左の内側の脇の下の穴(身八つ口)から通します。
表に出てきた紐を背中に回しましょう。
左の身ごろについている付け紐はそのまま右脇から背中に回し、左右の付け紐を背中でクロスさせ、胸の下に持ってきて結びます。
余ったタレの部分は紐の結び目まわりにしまったり、紐にはさんで隠しましょう。
この時に背中のシワがないように伸ばしておきます。
左右の身八つ口から手をいれて引くようにすると良いでしょう。
●兵児帯に帯芯を入れる
兵児帯はそのままクシュっとした状態で巻き、ちょうちょ結びをしても子供らしい可愛さがでます。
しかしこのままだとすぐに緩んで解けやすくなり、着崩れもしやすくなるでしょう。
きれいにみせて、着崩れしにくく、お子さんも苦しくないように帯板などを入れて帯に芯を作ります。
お子さんが苦しくないように、手ぬぐいなどをお腹に当たる部分にたたんでいれることで芯にしましょう。
●兵児帯を巻きつけて結ぶ
帯の芯の部分をお腹に当てて反時計回りに2回巻きつけます。
後ろから見て左側を下にして巻きつけましょう。
背中でちょうちょ結びをして、タレが余った場合は結び目の下から通して結び目を隠すようにかぶせましょう。
これで完成です。
いかがでしょうか。
お子さんがたくさん動いて着崩れしやすい浴衣ですが、ポイントをおさえると着崩れしにくくなります。
ポイントは兵児帯に帯芯を入れてしっかりと結ぶこと。
兵児帯の結び方はレイヤー結びやリボン返しなどいろいろバリエーションがあるのでぜひチェックしてお子さんを可愛くしてあげてください。