サンライズキッズ看護師のコラム

7~9月 この時期に多い食中毒 2022-7-8

初夏から真夏にかけては細菌やカビが繁殖しやすく衛生管理が最も重要な時期です。

乳幼児は大人と比べて免疫力が低く、消化能力も不十分です。また、※腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)も未発達の為、少量の食中毒原因菌でも発症し、さらに重症化しやすいのが特徴です。

今日お伝えすることが、ご家庭での食中毒予防対策としてお役に立てて頂ければと思います。

 

※人や動物の腸内には、腸内環境を整えるために絶えず様々な細菌が増殖を繰り返しながら住み続けています。それがお花畑のように腸内に広がっていることから腸内フローラ(英:flora 植物群衆)と呼ばれるようになり、日本語では叢(そう=くさむら)という字を使い腸内細菌叢と呼ばれるようになりました。

 

『どの様に起こるのか』

食中毒を引き起こす原因にはいろいろなものがあります。

細菌性食中毒

o-157などの腸管出血性大腸菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、サルモネラなど

ウイルス性食中毒

ノロウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルスなど

自然毒食中毒

フグ、きのこなど

化学性食中毒

鮮度の落ちた生魚、発酵食品、腐敗した食品によるヒスタミンなど

 

高温多湿な7-9月の夏場に目立つのは細菌性食中毒です。冬の時期に多いのはカキなどから発生するノロウイルスが原因のウイルス性食中毒です。

 

上記のような有害物を摂取することにより、嘔吐・下痢・発熱・腹痛を中心とした消化器症状を発症します。

 

『家庭での予防対策(自宅に感染者が居ない場合)』

・外出後やトイレの後は手洗いする

・調理前や食事前は必ず手洗いする

・洗える食材は丁寧に洗う

・調理器具は適宜洗浄し除菌や乾燥を行う

・加熱処理が必要な食材はしっかりと火を通す

・冷所や冷凍保存表記のものは適切に管理する

・調理後の食材を長時間放置しない

・冷蔵庫保存を過信しない

・タオルやふきんを適宜交換する

など、衛生管理をしっかりすることで食中毒は未然に防げることが多いです。

子どもは自分自身の身体を一人で守ることが出来ません。どんな時も大人の力が必要です。

ご家庭での生活が安全で安心して送れるよう様々な情報を共有していきたいと思います。

 

 

サンライズキッズ保育園では自園調理で給食提供を行っています。徹底した衛生管理の下、栄養管理と子どもの状態に応じた食事の提供を行っています。その日の給食メニューは写真付きで調理方法などもホームページでご紹介しています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子