鼻風邪?と思っていたら中耳炎!? 2022-5-17
春は街中に色とりどりのお花が咲き誇り、お子様と楽しくお外遊びで過ごす時間も増えることと思います。しかし、寒暖差も激しく風邪を引きやすいことが心配です。
鼻汁(鼻水)・咳・咽頭痛(のどの痛み)・発熱症状があると風邪を引いたかな?と思われますが小さなお子様では中耳炎を併発していることがあるので注意が必要です。
今回、看護師の視点から中耳炎の早期発見に繋がるような気付きについてお話します。
『耳の構造を簡単に』
耳は外側から見える通り道(外耳)、鼓膜の先にあるお部屋(中耳)、さらに奥のお部屋(内耳)の3つのお部屋に分けられます。中耳には耳とお鼻を繋ぐ管(耳管)があります。耳管は子どものころは太く短いのが特徴で、成長と共に細く長くなっていきます。
『中耳炎は子どもに多い』
子どもは耳管が太く短いため、喉や鼻からの細菌・ウイルスが容易に中耳に侵入できるため炎症を起こしてしまい中耳炎になりやすいのです。
日本では3歳未満の子どもに6割近く発症するといわれ、多くが急性中耳炎です。
『中耳炎の症状』
耳の痛み・耳垂れ・耳が聞こえにくい
上記の症状と共に粘り気のある色のついた(黄色・緑色)鼻汁や発熱を伴なうことがあります。
お家で気が付いて欲しいお子様の出すサイン
鼻汁(鼻水)・咳・咽頭痛(のどの痛み)・発熱症状があり風邪を引いたかな?と思われたら中耳炎を併発していないか観察してみてください。
鼻水はネバネバして色がついている、眠りが浅く直ぐに目覚める、遊ばず機嫌が悪い時間が多い、耳の辺りを時々触っている、耳を触り痛がる表情をしている、頭を傾けたり頭を振っている、名前を呼んだり好きな物の名前を言っても聞こえていないなどなど
お子様が何かサインを出していたらかかりつけ医(耳鼻咽喉科では特殊な診療器具で耳の奥まで診察するためおすすめです)に相談や受診をすることをお勧めします。
次回は中耳炎を発症した場合のホームケアについてお話したいと思います。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子