危険がいっぱい!おうちで起こりやすい事故特集 2024-10-15
季節は秋。日中はまだ暑い日もありますが、だんだん秋めいてきて暑さも和らぎ、過ごしやすい時期になりました。
子ども達は散歩に行ったり公園に出かけたり、身体を積極的に動かす機会も多くなります。
楽しい戸外遊びですが子どもはまだ成長・発達の段階でまだ未熟な時期でもあり、思わぬ事故を起こしてしまうことがあります。
厚⽣労働省「⼈⼝動態調査」HPによると、年齢によって異なりますが、サンライズキッズ保育園に通ってくる園児さんの年齢1~4歳の死亡事故は、病気で亡くなる子どもに次いで「不慮の事故」が上位3位以内に入っています。
また年齢別の死亡事故は家庭内での事故が大半を占めています。
そこで今回は子どもがおうちでの事故に巻き込まれないためにも、事故の起こりやすい場所とその内容にお伝えします。ぜひ参考になさってください。
リビング
・加湿器の熱風でやけど
・熱いコーヒーでやけど
・ピーナッツを食べることでの窒息
・たばこの誤飲・やけど
・電池の誤飲
・手にしたものを口にする
・窓から落ちる
・扇風機のいたずら
・ファンヒーターに触れる
・急に立ち止まれないことで衝突
・使用後のアイロンに触れる
・コンセントに金属類を差し込んでしまう
・顔の上に布、ビニールが覆い、取り除けない
お風呂・洗面所・トイレ
・熱いシャワーを浴びる
・湯船に落ちる
・洗濯機の中に入り溺れる、出られない
・洗剤の誤飲
・便器の水で溺れる
キッチン
・やけど
・包丁で手を切る
寝室
・ベッドの隙間での窒息や転落
・ベッドガードとマットレスに挟まってしまう
・うつぶせ寝による窒息、SIDS
・布団や枕、ぬいぐるみ、人などが覆いかぶさることの窒息
・やわらかい布団の使用で窒息
玄関・階段
・ドアに指を挟む
・階段や椅子から落ちる
・ベランダから落ちる
公園・道路
・転んですりむく
・ブランコから落ちる
・釘やガラスなどで切る
・滑り台から落ちる
・道路への飛び出し
外出時
・おんぶひも等の着脱時に落ちる
・お店のカートから落ちる、カートを押していて転ぶ
海・川・池
・一人で遊んでいて水の中に落ちる
駐車場
・車の後方で遊んでひかれる
・家族を追いかけてひかれる
・シートベルトを外してしまい座席から落ちる
・車の窓を勝手に開閉してしまい、挟まれる
・車の窓から顔を出してしまい落ちる
・車内に子どもを置いていく(少しの時間だからとエンジンを切ってしまう)
上記に挙げたのは、ほんの一例です。
月齢別に起こりやすい事故について知りたい方は、下のサイトから詳しく見ることができますよ。
子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック_分割版1 (cfa.go.jp)
事故は一瞬の間に起きてしまいます。「周りに大人がいるから安心」と思わず、「子どもは色々なことに興味を持っている」ことを認識し、安全に過ごせるように注意していきましょう。
そこで、事故予防に必要な対策についても紹介していきます。
・子どもの着用するものは、デザインよりも安全性を重視しましょう。
・過去の重大事故事例から見直された事故防止製品等を活用しましょう。
・入浴時は必ず子どもから目を離さないようにしましょう。
・ベビー用のストッパー、隙間を埋めるものの活用、鍵を掛けられるところは活用しましょう。
・チャイルドモードがある機器等は必ずその機能を使いましょう。
・生活の中で交通ルールや遊び道具の安全な使い方について繰り返し伝えていきましょう。
・大人が手本となる行動を取りましょう。子どもは見ています。
・ほめることで、安全な行動により自信を持てるようにしましょう。
・水辺、駐車場、道路など危険な場所を繰り返し伝えていきましょう。
安全チェック1歳ごろまで
・ベビー用品の購入時に安全を確認しているか
・おもちゃの安全に注意しているか
・テーブルやソファーに寝かせたまま目を離すことは無いか
・ベビーベッドの柵はいつもあげているか
・ストーブやヒーターの傍で寝かせていないか
・子どもの手の届くところに細い紐やビニール袋などを置いていないか
・子どもの手の届くところに口の中に入るような小物を置いていないか
・子どもを抱きながら熱いものを飲んだり、食べたりしていないか
・熱湯などを扱うときに、子どもが傍にいないか
・入浴の時、蛇口から急に熱いお湯が出ることはないか
・階段に転落防止の柵を取り付けているか
・玄関など段差があるところに、落ちないような対策がしてあるか
・ピーナッツやあめ玉などは手の届かない所に置いてあるか
・食卓のテーブルクロスは外しているか
・ストーブ、ヒーターなどに、子どもが触れないような対策をしているか
・湯船に水をため置きしないようにしているか
・乗り物に乗る時に、チャイルドシートを使用しているか
安全チェック1~2歳ごろ
・階段に転倒防止の対策はしてあるか
・テラスや窓の傍に、踏み台となるものを置かないようにしているか
・ドアがばたんと閉まらない工夫をしているか
・カミソリ、ナイフ、はさみ、包丁を子どもの手の届かない所に置いてあるか
・薬、タバコ、化粧品、洗剤を子どもの手の届かない所に置いてあるか
・テーブルの上の熱い飲み物、食べ物は子どもの手の届かない所に置いてあるか
・ストーブ、アイロン、ポット、やかん、鍋などやけどの危険を気付けているか
・子どもが一人で風呂場に入ることは無いか
・湯船に水を溜め置きしないようにしているか
・乗り物に乗る時に、チャイルドシートを使用しているか
安全チェック3~6歳ごろ
・子どもの遊び場や、おもちゃの安全について注意しているか
・滑り台やブランコの乗り方を教えているか
・窓やテラスからの転落に注意しているか
・階段では常に大人は下側についているか
・子どもが一人で風呂場に入ることは無いか
・道を歩くとき、子どもの手をつないでいるか
・刃物類は隠しているか
・ドアの開閉部分に工夫をしているか
・自動車を発車させる前に、ドアやパワーウィンドウをロックしているか
・マットやライターなどの火遊びに注意しているか
・水遊びをするとき、大人が付き添っているか
・三輪車の安全な乗り方を教えているか
・乗り物に乗る時に、チャイルドシートを使用しているか
以上の項目が事故を防ぐためのチェックリストや対策になります。
子どもは大人の想像をしていない事故を起こしてしまうことがありますが、事前にどういう事故が起こりやすいのかを把握しておき、できる限りの対策をすることで、大きな事故を防ぐことにも繋がります。
サンライズキッズ保育園では、子どもの事故を防止するために、職員間で危険箇所や危険な行動を共有し、安全に子ども達を見守っています。
看護師 根上 心