噛みつき 2023-3-4
我が子がお友達に噛みついてしまった、、、誰かに嚙まれてしまった、、、経験はしなくても子どものトラブルで聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
では、なぜ噛みついてしまうのでしょうか?噛みつかれたらどうしたら良いのでしょうか?
今回、その原因から対処法までお話したいと思います。
『原因』
噛みつく行為には必ず理由があります。頭ごなしに叱ることだけは止めましょう。
子どもは1歳を過ぎると自我が芽生え、自分以外の他人の存在を認識し、その人と関わりを持とうとします。
しかし、まだ一語文から二語文への成長途中で自分の意思を言葉で上手く伝えることが出来ません。そのため、相手を引っ搔いてしまったり噛みついてしまったりして自分の気持ちを表現し、関わろうとすることがあるのです。
また、甘えて遊んでいる時や、喧嘩の攻撃手段として噛んでしまう事もあります。
『予防策』
幼い子ども同士が関わろうとしている時は見守りつつ、一人一人の表情や言葉を読み解き会話の代弁者になりましょう。気持ちが相手に伝わらず困っている子どもは、大人が気持ちを共有してくれていることがわかるだけでも、落ち着き、引っ掻いたり、噛みついたりすることは無くなるでしょう。
『噛みつきが起きた時の対処法』
まずは、噛みつかれた子どもの傷の状況を確認します。
患部の内出血を止めるために直ぐにアイスノンや保冷剤で冷やします。患部が広範囲であればビニール袋に氷を入れて冷やすとムラなく当たるでしょう。いずれも、直接当てると冷たすぎて痛みに感じるのでガーゼのハンカチなどで覆ってから当ててあげましょう。
当てている間は患部を揉むと出血を助長させるので、そっと当てるようにしましょう。
そして、手当をしながら子どもを落ち着かせます。
痛い経験をした思いをまず受け止めます。その後、噛みつきに至った経緯を確認し、玩具の取り合いであれば噛みついた子どもと嚙みつかれた子どもの思いを言葉で代弁します。
その後、噛みついた子どもへ現状を伝え、噛んでしまった子どもへ一緒に謝りに行きましょう。その際、気持ちを受け止めて思いを共有してあげることが大事です。頭ごなしに𠮟っては、叱られた事実だけが記憶として残り、叱られるから「もうしない」という思いになってしまうので絶対にやめましょう。
サンライズキッズ保育園では、子ども同士のトラブル時に双方の言葉や表情などから気持ちを代弁して、思いを共有するように努めています。コミュニケーションが一方通行にならないように一人一人との関わりを大切にしています。
噛みつきなどのトラブルがあった時には迅速に対処して、保護者様へもお迎え時に詳細をお伝えしています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子