サンライズキッズ看護師のコラム

転んだ!擦りむいた! 2023-2-24

子どもが転んだ。

それは日常茶飯事で、転ばない人生なんて難しいことで、沢山転ぶことで学ぶことが多くあるように思います。

しかし、転び方によっては大きなけがをしてしまう事もあるので注意が必要です。

今回は、擦り傷での自宅処置についてお話したいと思います。

 

一昔前までは、転んで擦り傷を負ったら「救急箱」に入っている消毒液で「しみるよ~」と言いながら傷を消毒していたと思います。

でも今は違います。

まずは、擦り傷を負ったらその部分を水道水で洗い流す洗浄です。砂や泥などをしっかりと洗い流しましょう。

消毒液は傷ついた組織にダメージを与えてしまって、正常な細胞を痛めてしまうので今では推奨されていません。

洗浄後は傷口を乾燥させるのではなく、傷口から出るジュクジュクした浸出液で傷を修復させます。それを「湿潤療法」と言います。それが、お家で出来ます。

市販されている湿潤療法用絆創膏の商品名「キズパワーパッド」や「ケアリーブ」などが該当します。

傷が深い、出血量が多い、腫れてきた、熱感がある、湿潤療法用の絆創膏を貼っている部分が痒く異臭がするなど異変を感じたら、傷口からバイ菌が侵入して感染した可能性があるので絆創膏を外してかかりつけ医に状況を相談して下さい。

 

サンライズキッズ保育園では、湿潤療法用絆創膏は常備していないため、子どもが擦り傷を負った際には、傷口を丁寧に洗浄して通常の絆創膏で保護します。傷口の状況に応じて保護者様へ手当の方法などをお話させて頂く場合があります。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子