よく聞く突発性発疹 2022-10-17
多くの子どもが罹患するのでよく耳にする病気ではありますが、実際のところ一体どんな病気?と思われている方が多いと思われます。
簡単に特徴などをお話したいと思います。
『何が原因?』
ヒトヘルペスウイルスへの感染が原因
ウイルスを持った人を介して飛沫感染を起こす
『潜伏期間』
10~14日前後
『発症年齢』
胎児期に貰った免疫力が低下する生後半年から2歳頃までに多く発症
生後初めての発熱が突発性発疹と診断される赤ちゃんも多い
『症状』
・38℃以上の高熱が3-5日続く
・下痢を伴なう
・解熱と共に発疹が出現(ピンク色の5mm未満の発疹が胸部・腹部から出現し背部・顔面・上下肢に広がり、数日で消退し跡を残さずきれいに治る かゆみは無い)
『治療』
ウイルスに対する治療薬は無いため対症療法のみ
『ホームケア』
・遊ぶ元気があれば室内遊び可能
・高熱でぐったりし一時的に体温を下げてあげたい時は、太い血管が走行する首回り・脇の下・足の付け根を冷やしてあげると効果的。市販されているおでこに貼る冷却シートを先ほどの部位に貼ることや、保冷剤を布に包んで服の上からその部位に貼っても一時的な効果は得られる(首を絞めつけるような物を巻いたり、口が塞がれたりしないよう注意が必要)
・解熱剤が処方された場合は医師の指示に従う
・熱は上がるときに手足が冷え、寒さを訴えガタガタ震えるので服装や掛物で調整
・解熱が始まると汗をかき暑がるため、タオルで拭いてから肌着なども交換
・食欲低下などあれば脱水にならないよう水分をこまめに飲ませる
・下痢を伴なう際はおむつかぶれなどを起こさないようこまめにオムツ交換し清潔に保つ
『登園や外出の目安』
・ ガイドラインに明確な登園停止期間は設けられていない
・解熱後、発疹が出現する頃にはウイルスの排出は無い
・発熱中の登園は控え、その後は各園の方針に従う
サンライズキッズ保育園では、登園の目安を【解熱し機嫌が良く、全身状態が良いこと】とし、保護者に記入して頂く『登園届』の提出をお願いしています。
※熱が続く場合や元気がなく食欲も低下する場合には、ほかの疾患の可能性もあるため必ずかかりつけ医にご相談ください。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子