蜂窩織炎(ほうかしきえん)ってご存じですか? 2022-9-2
聞いたことはあるけれど、全然わからないと言われる方が殆どでしょう。
病名からも全然想像がつかないですね。
しかし、虫の多いこの時期やアウトドアを楽しむ時期には注意が必要な疾患です。
『蜂窩織炎とは?』
皮膚の構造は表面から、表皮(いわゆるターンオーバーする場所)・真皮(血管や神経、汗腺がある場所)・皮下組織(脂肪を含んだ組織)の三層構造で出来ています。
蜂窩織炎はその皮下組織の部分がハチの巣状に炎症を起こす疾患です。
表皮がブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌感染し、次第に皮下組織や皮下脂肪まで広がると蜂窩織炎となります。
『どうやって感染するの?』
虫刺されの跡や、怪我などによる傷、アトピーなどで掻きむしった後の弱った皮膚の表皮に細菌感染します。
子どもは抵抗力が弱いので、小さな傷や虫刺されからも感染し蜂窩織炎になります。
『どんな症状が出るの?』
炎症が起きている部位が、赤く腫れて、熱を帯び、触ると痛みを伴います。
また、ひどくなると発熱や倦怠感、頭痛なども現れてきます。
周囲への感染はしません。
『症状がある場合はどうしたら良い?』
まずは、かかりつけ医にご相談ください。
外用薬や内服薬が処方され自宅療養となった場合は、医師の指示に従い投薬し、患部の安静を保ってください。
ひどい場合は、入院加療となり抗生物質の点滴や患部の安静を保つことになるでしょう。
『予防は出来るの?』
・皮膚を常に清潔にしましょう
・怪我や掻きむしりによる傷が出来た場合は洗浄しましょう
・抵抗力を付けるためにも適度に運動し、睡眠や栄養を十分に取りましょう
・皮膚を傷つけないように爪は長くならないよう注意しましょう
サンライズキッズ保育園では、抵抗力を付けるためにも子どもの体力作りをし、爪の長さにも注意をしています。子ども達とのスキンシップを心がけ小さな傷や虫刺されも見逃さないように観察し、発見時は小規模保育園の為、保育者全員で情報共有するように努めています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子