サンライズキッズ看護師のコラム

数で測る『正しさ』よりも『あたたかさ』 2026-1-19

最近は⼦どもについての研究が進んだり、インターネットや SNS で育児について調べられる時代になりましたね。
私も「こういう時どうしようかな…?」と迷った時には、インターネット等を使って調べることが多いです。

 

便利な時代になった⼀⽅で、その「理論上のデータ」がそう⾔っているから、そのようにしなければいけないと振り回されたり、少しでもできていないと「私はダメかもしれない」と感じてしまいやすいというデメリットもあります。

 

ですが、⼦どもたちが安⼼して成⻑していくために 1 番⼤切なのは「そばにいてくれる⼤⼈が、気持ちを分かろうとしてくれる」ということです。
ただそれだけで⼦どもは驚くほど強くなっていきます。

 

◯受け⽌められる環境の⼤切さ&実践例

⼦どもは予想外のことを毎⽇のようにしてきます。つまり予定通りなんて⾔葉はほぼ存在しません。
ついつい「またそんなことをして!」と声を出したくなる瞬間があります。しかし⼦どもも意図的にしているわけではなく、何らかのメッセージを込めていることもあります。

そこで、そばにいる⼤⼈が「いま困っているんだね」「そうしたかったんだね」と子どもの気持ちに触れると⼦どもの⼼は驚くほど落ち着いてきます。

 

・失敗しても戻れる

・気持ちを受け⽌めてもらえる

・助けを求めてもいい

 

この経験こそが、後に⾃分が誰かを思いやる気持ち・⾃分のことは⾃分で決めることの⼟台になります。
そこで安⼼できる積み重ねの例を紹介します。

 

★「やりたい気持ち」をまず⾔葉で代弁する

→触りたかったんだね、⾃分でとりたかったんだね

 

★「してほしいこと」は短く優しく

→短い説明より、すぐできる⾔い⽅が⼦どもには届きやすい

 

★できたらすぐに共感で返す

→できたね、がんばったね、⾒てたよ

 

★うまくいかない⽇は「今⽇はここまで」で OK

→⼤⼈が限界を伝えることは、⼦どもにとって⼤切な「⼈権」を教えるきっかけになります。

 

◯保護者が守られて余裕のある環境こそが、⼦どもの成⻑を促すチャンスゆとりがあれば誰でも優しく接することができます。

とはいえ毎⽇追われていたら、気持ちの余裕なんてないのは当たり前です。⼦どももその気持ちを感じ取って、不安定になることや、成⻑が進みにくくなるリスクもあります。

だからこそ⼤切なのは、家庭や園の⼤⼈が安⼼できる環境であるということです。
⼤⼈が楽しそうに⼦どもと関われることで、⼦どもはものすごいスピードで成長して行きます。
逆に⼤⼈が不安やプレッシャーを感じていると、⼦どもも敏感に受け取ります。

つまり遠くからの理論上の研究データや指⽰だけでは守れないということです。⼦どもはその場にいる⼤⼈の表情と空気で育ちます。
だからこそ、その場にいる⼤⼈が落ち着いていられるようなセルフケアや、負担を減らすような⼯夫を考えることが必要だと思います。

 

◯遠くの正解ではなく、近くにいるあなたのあたたかさが⽋かせない

「育児書がこう⾔っているし、こうしないと」
「SNS とか研究はこう⾔っているけど、できない私は親失格なのかな」このような気持ちになるのは⾃然なことです。
しかし時には、数字では測れない関わりや、⼦どもの気持ちに寄り添う必要がある時もあります。つまり育児には正解がないからこそ、⽇々悩むことがあります。

ですが⼦どもの気持ちに⽬を向けようとすることだけで既に⽴派です。時々余裕がなく怒ってしまう時もありますが、それでも⼦どもと向き合っています。それだけで⼦どもの成⻑を⽀える一番の⼒になります。

家庭や保育の中では数字で測れること以外に、数字にできない⼤切なことがあります。そのどちらも⼤切に扱う園でありたいと考えています。
⼦どもの安⼼や、保護者が気持ちを出せることなどその積み重ねは記録には残らないかもしれませんが、これからも⾒えない成⻑を⼤切にできる関わりをしていきたいと思います。

 

サンライズキッズ保育園 看護師 根上⼼