サンライズキッズ看護師のコラム

災害時の時はどうやって乗り越えよう? 2024-9-13

日本は地震大国。最近も各地で頻繁に地震が起こっています。またゲリラ豪雨や台風の影響でライフラインが止まり、いつ、どこで起こるか予測できないのが災害です。
いざ災害が起きた時にはいろいろな情報が飛び交って、どれが本当なのか分からない…なんてこともあり、情報が錯綜します。
そこで今回は災害を乗り越えるために知っておくと良い情報や対策について取り上げていきたいと思います。

 

災害時持ち出しリスト

・飲料水→1人3L分と言われていますが、持ち出すのは難しいため、持てる分だけ入れておきましょう。
・食べ物→日頃食べ慣れているもの(お菓子やレトルト食品など)をストックして、賞味期限に合わせてローテーションしていくとよいでしょう。
・携帯トイレ→数日分は入れておきましょう。
・衛生用品・救急用品→アルコール消毒液、ウェットティッシュ、マスクなどは大事です。また、けがをした時のために、ばんそうこうや包帯などを入れておきましょう
・歯磨きセット→断水等に備えて歯磨きシートがおすすめです。
・スマホ、充電器、モバイルバッテリー
・下着(使い捨て下着、着圧ソックス)→感染症やエコノミー症候群を予防できます。
・防犯ブザー(笛)→SOSを出す時に使えます。避難所だからといって必ずしも安全ではありません。必ず一つは入れておきましょう。
・使い捨てカイロ(持てる限り)
・新聞紙(持てる限り)
・髪ゴム→髪を結んだりする他、クラッシュ症候群の対策も行えます。

 

乳幼児がいる場合

・授乳ケープ(大きなタオル)
・液体ミルク
・離乳食
・スプーン、コップ
・紙コップ、割り箸→清潔な哺乳瓶が使えない場合の時に使用します
・おしり拭き、おむつ
・ぬいぐるみ、おもちゃ→災害時に心に傷を残す子どももいます。少しでも気持ちが和らぐようなものを準備しておきましょう。
ミルク・哺乳瓶
・おむつやポリ袋、おしりふき(ふだんより多めに)
・肌着・服(多めに)
・母子手帳
・薬

母乳をあげている場合は、欲しがるだけあげましょう。母乳は感染防止のための、免疫が多く含まれています。また脱水予防にもなります。

哺乳瓶はできる限り洗浄や消毒をしてください。避難所などで洗浄が難しい場合は紙コップで直接ミルクを飲ませます。
水で調乳やカイロで温めるのはやめましょう。衛生面に問題があります。

また避難所は以下のものがあるか自治体などに確認をしておきましょう。
☑妊産婦・乳幼児向けの避難所があるか

 

【ポイント】 
妊娠中・または赤ちゃんを連れていたらどこに行けばいいのか確認しましょう。

☑避難所に妊産婦・乳幼児専用避難スペースがあるか

 

【ポイント】 

別室があるのか、パーテーションで区切られているのかどうか確認しておくと安心です。

☑妊産婦・乳幼児向けの備蓄品があるか

 

【ポイント】 

水、コンロ、ヤカン、授乳用ケープ、粉ミルク、哺乳瓶、離乳食
衛生用品:おむつ、おしりふき、ウェットティッシュ、着替え
生活用品:簡易トイレ、生理用ナプキン など
在宅避難していても、こうした物資をもらえるのかどうか確認しておくと安心です。

☑避難所に妊娠や出産のことを相談できる人はいるか

 

【ポイント】 

医療専門職が常駐しているか、または何日に1回来るか確認しましょう。

 

避難所で気をつけたいこと

・備蓄品は可能な限り隠しておきましょう。人に聞かれても答えるのは控えましょう。
過去の避難所生活をしている方の事例として、備蓄品を出しておいたところ、それを見つけた方から責め立てられて強引に持って行かれてしまったケースがあります。

・子どもも大人も1人で行動をしない。必ず集団で行動をしましょう。
避難所という赤の他人の目がある中での生活は、ストレスがかかる上、何かあってもなかなか声を上げにくい場所です。そのため性暴力が多発しやすい環境になり、被害に遭うケースが後を絶たないと言われています。少しのお出かけ、お手洗いの時にも誰かと一緒に行動をすることを徹底しましょう。
過去には授乳や着替えを覗かれるケースや、寝ている隣に男の人が同じ布団に入ってきたケース、そして対価を求めて性的な行為を求められたケースなどがあります。

・トイレを我慢しないようにしましょう。
避難所生活でトイレの不安や、被害に遭う不安からトイレを我慢するケースがあります。
しかしトイレを我慢することにより、脱水による低体温症、膀胱炎、エコノミー症候群が起こり、最悪の場合命を落とす危険もあります。

 

災害時に役に立つ!簡単な防災グッズの作り方

以下のサイトは、簡単な災害グッズの作り方を紹介していたり、災害時にどうするべきかについて詳しく書いてあるため、いざというときには活用することができます。

Jackery 「家にある材料で防災グッズ手作り!簡単に作れる防災グッズ18選|材料や道具・作り方を解説」
家にある材料で防災グッズ手作り!簡単に作れる防災グッズ18選|材料や道具・作り方 – Jackery Japan

Nafias「防災グッズを手作りしよう!簡単に作れるアイデアグッズ12選」
防災グッズを手作りしよう!簡単に作れるアイデアグッズ12選 | 株式会社ナフィアス|先端ナノファイバー素材 NafiaS®

警視庁警備部災害対策課
災害に備える 警視庁 (tokyo.lg.jp)

 

以上が災害時の対策になります。災害は起きてほしくないけれど、ある日突然起こってしまうことがあります。その緊急時に備えて準備をしておきましょう。
また災害が起きた時に、子ども達は一見元気そうな様子を見せていますが、心に大きな傷を負っていることもあります。いつもより甘えたくなる時や、いつもと遊び方が違う時には、普段より多く声をかけたり、子どもの様子をよく観察してみてください。

看護師 根上 心