サンライズキッズ看護師のコラム

赤ちゃんのうんちがなかなかでない時 2022-11-30

新生児期は授乳のたびに排便が見られることも多いのですが、なかには一日に1-2回など便秘気味の赤ちゃんも居ます。

どうにかしてあげたいと思うのが親心。

そんな時に少しでもお力になれるよう、赤ちゃんのうんちについてお話したいと思います。

『赤ちゃんはいつからうんちをするの?』

正常分娩で生まれた赤ちゃんの場合、生後24時間以内に胎便をすることが多いです。

胎便とは、お腹の中に居る時に羊水と一緒に飲み込んだ、皮膚の細胞や赤ちゃん自身を守る産毛などが成分です。海苔の佃煮の様な黒~緑色のネバネバした無臭のうんちです。

『うんちの回数』

生後一週間未満:平均4回(母乳栄養の場合、授乳のたびに排便があることも多い)

生後三か月:母乳栄養は平均3回 人工栄養は平均2回

生後一年以降:平均1回

『うんちが出なくなると』

・お腹がポンと張ってくる

・排ガスが増える

・機嫌が悪くなりグズグズが増える

・眠る時間が減る

・顔を真っ赤にしながら力む様子がある

・ミルクを飲む量が減る

・嘔吐するようになる

『赤ちゃんが上記サインを見せたら』

まずは、お臍(へそ)を中心にして「の」の字に優しくマッサージをしましょう。それを、授乳の前に行うことを繰り返します。それでも排便が無ければ、赤ちゃん綿棒の先端にベビーオイルやオリーブオイルなどを付けて、肛門から1㎝ほど入れてあげましょう。そして、ゆっくり円を描くように肛門を刺激してあげると、排便が見られることがあります。

決して、癖になってしまう事ではないので赤ちゃんの苦痛を取り除いてあげるためにも色々実践してみて下さい。

 

 

サンライズキッズ保育園では、子ども達の排便状況を保護者様と共有できるように、自宅での様子を確認させて頂いたり、園での便の性状は連絡帳に入力させて頂いたりしています。健康のバロメーターを知るためにも排便習慣の把握や便の性状を知ることはとても大切ですね。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子