毎シーズンのちょっとした悩み 2022-12-15
例年、この時期になると「インフルエンザワクチン打ちましたか?」「いつ打つのが良いのかしら?」などの会話をしている気がします。ましてや、子どもとなるともっと悩みますよね。
今回は、子どものインフルエンザワクチン接種について簡単にお話したいと思います。
『接種年齢や回数』
日本小児科学会では、生後半年から13歳未満については2回接種、それ以上については1~2回接種を推奨しています。
WHO(世界保健機構)やCDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、生後半年から9歳未満については1~2回、それ以上の場合は1回接種と言われています。
『効果は?』
接種しても100%の効果は得られません。また、ワクチンに使用されている型と流行している型が違うとインフルエンザにかかる率が上がります。更には、年齢が低いと効果が低くなり、3歳以下では特に低くなります。
しかし、インフルエンザにかかると肺炎などを合併するリスクがあるため、基礎疾患のあるお子様は主治医と相談して対応を考えた方が良さそうです。
『接種時期』
例年の流行が12月から翌年の3月頃の為、12月中には接種完了が望ましいです。
『効果はいつまで?』
接種後2週間から3~6か月までと言われています。
『ワクチンの副反応』
・接種部位の腫れ、赤み、痛み
・発熱
・頭痛
・倦怠感
稀にアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
他には、ギランバレー症候群(神経障害の疾患)や脳症などの報告もされています。
『注意』
卵アレルギーのお子様の場合は必ずかかりつけ医にご相談ください。
予防接種は体調不良時に接種は出来ません。接種を検討されている方は、お子様の体調を整えた上で医師にご相談ください。
サンライズキッズ保育園では、感染症の流行などを園のほけんだよりでお知らせ、各園の流行状況などは連絡帳でお知らせしています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子