サンライズキッズ看護師のコラム

もしも感染したら・・・ 2022-12-14

前回コラムで、インフルエンザウイルスの簡単なお話をしましたが、今回は大切なお子様がインフルエンザウイルスに感染した場合の症状や対処についてお話したいと思います。

『潜伏期間』

咳や鼻水を介しての飛沫感染で感染し、1-2日程度の短い潜伏期間の後に発症します。

『症状』

・高熱:典型的なインフルエンザでは急激な高熱と共に発症するのが特徴です。38℃以上の高熱が3-5日ほど持続した後に解熱傾向になります。その熱は、「二峰性発熱(にほうせいはつねつ)」と呼ばれ、一度解熱してから再度発熱する熱の型をとることがあります。

・筋肉痛:インフルエンザウイルスを追い出そうと体内のホルモンや白血球が闘っている時に起きる痛みを言います。

・咳 鼻水 のどの痛み:普通の風邪のような症状ですが肺炎を併発すると呼吸困難な状態になることがあります。

・下痢 嘔吐:解熱し始めたころから胃腸炎のような症状が始まり1-2日程度で軽快します。

 

子どもは肺炎や脳症などの合併症にも十分注意が必要なため、発熱期間が通常のインフルエンザの例より長い、咳が多く呼吸が辛い様子(眠れない 食べられない 顔色が悪い ゼイゼイしている 呼吸している時に肋骨が浮かび上がる)がある、目線がおかしく会話が通常と違う、意識が朦朧としている、痙攣しているなどの症状がある時は速やかに医療機関へ相談もしくは搬送してください。

『ホームケア』

・高熱に対しての対処は過去のコラムをご参照ください。

・食欲は落ちることが多いので、好きな物で消化の良いものがあればそれを与えましょう。

・発熱で身体の水分が奪われないように水分補給はこまめにしましょう。

・発熱している期間は、意識障害や異常行動などの脳炎の症状に注意が必要なため子どもを一人にしないでください。

・室内の換気を行い乾燥(ウイルスは湿度40%以下で活発になる)に注意し、加湿器などで湿度を保ちましょう。

・解熱剤は高熱でぐったりしている時や、飲食が出来ない状態などの時に使用を検討しましょう。数値だけで必ず使用するものではありません。内服薬や座薬の使用については過去のコラムをご参照下さい。

 

サンライズキッズ保育園では、登園の目安を【発症した後5日経過し、かつ解熱した後3日経過してから】とし、医師が記入する登園許可証を持参して頂いてから登園をお願いしています。

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子