サンライズキッズ看護師のコラム

うんち 2022-8-6

うんちが体から出るということは人間にとっての生理現象です。

腸が元気であれば必要な栄養素を身体が吸収して不要な物をうんちとして身体から押し出してくれているのです。

生まれたばかりの赤ちゃんと、大人と同じような食事をする幼児では、うんちの形やにおいも違いますね。

それはどうしてなのかお話したいと思います。

 

『口から入った食べ物はどこへ行く?』

口:食べ物と唾液が混ざりながら咀嚼され食道に送る

食道:胃に運ぶ道

胃:胃液と胃の蠕動(ぜんどう)運動によって送り込まれた食べ物が消化され小腸に送る

小腸:消化が進んで身体に必要な水分と栄養素が吸収される

大腸:小腸で吸収された残りカスが送られてきて更に水分やミネラルなどを吸収してうんちの形を作り肛門に送る

肛門:うんちとして体外へ排出する

 

うんちの80%近くが水分で、その他は摂取した食事の栄養素が取り除かれた残りカスや体内から脱落した粘膜、腸内細菌です。

 

『固形物を食べない赤ちゃんのうんち』

母乳:黄色や緑色で酸っぱいにおいがして、ペースト状や顆粒状でオムツにしみ込んでいることも多い。母乳を飲む回数分排便する。

 

ミルク:黄色や緑色だが母乳便ほど酸っぱいにおいはしなく、ペーストから軟便に近い形状で顆粒を含むこともある。ミルクを飲む回数分排便する。

 

混合:よく飲む方のうんちの特徴になる。

 

『離乳食に進んだ赤ちゃんのうんち』

前期食:この時期はミルクや母乳の割合が大きいためそれぞれの特徴のある便だが、回数は半分程度に減る。

 

中期食:食べ物の色や硬さにより便の形が変わるため、食べたものがそのまま出てくることもある。

 

後期食:便の色が黄色から茶色になり大人と同じような有形便になる。回数も1-3回へ減少する。

 

『幼児食へ進んだ子どものうんち』

大人とほぼ同じようなものを食べるようになるので、便の色や硬さ、においまで大人と同じような感じになる。

回数も1-2回となり、排便習慣もつき毎日同じ時間帯に排便するようになる。

 

 

食生活や生活環境などで個人差はあります。お子様のいつものうんちを知ることで異変の早期発見はできます。

今後、下痢や便秘についてもお話していきたいと思います。

 

サンライズキッズ保育園では、登園中のうんちの性状を必ず連絡帳や送迎時の会話でお伝えしています。子ども達それぞれのうんちを知ることで、体調の変化や食生活の変化などにも気づけるような関わりをしています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子