流行性角結膜炎=はやり目 2022-7-6
気温が高くなりプールが始まるこの時期。心配になるのが『はやり目』ですね。
夏の疾患と思われがちですが、実は年間通して見られる疾患です。
今回は、この疾患についてお話したいと思います。
『原因』
アデノウィルスが付着したものに触れた手で目を触ったり、汚染されたものを目に触れさせたりすることから感染します。
『症状』
潜伏期間は数日から2週間程度で、飛沫や接触感染です。
角膜(いわゆる黒目と呼ばれる部分)がアデノウイルスに感染し炎症が起きている状態のため、目の充血、大量の目やに、目の異物感、瞼の腫れなどが起こります。片目で症状が出ていても時間の経過とともにもう片方の目にも症状が出てきます。
『自宅で気を付けたいこと』
目やになどから感染が拡大するため、目を拭く時はタオルや衣類などで拭くのではなく、ティッシュペーパーで拭き取り毎回必ず破棄しましょう。感染力が強い為、手拭きタオルや寝具類などの共有は避け、手洗いの徹底も心掛けましょう。
感染者の入浴は一番最後にするのが望ましいでしょう。
『登園許可は?』
結膜炎の症状が無くなり、医師から登園許可があれば登園可能です。
サンライズキッズ保育園では子どもの様子を観察し、いつもと違う箇所があれば必ず情報共有し状態の変化に誰もが気付けるよう努めています。
プール解禁時は、登園時に検温以外にも全身状態に問題が無いかを保護者と確認し、プールへの参加を検討します。タオル類も個人の物を使用し、共有はしないよう努めています。
また、プールの水は入水時に適温になるように準備し、塩素濃度測定を実施し水質管理も行っています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子