サンライズキッズ看護師のコラム

2025年4月から「風邪」の扱いが変わります! 2025-5-16

慣れ保育も終わり、通常保育になりました。新入園児さんたちも最初は泣いていたのですが、ようやく保育園生活に慣れ、元気に過ごせるようになってきました。安心して通えるようになった途端、新入園児さんの洗礼でもある「風邪」でお休みをせざるを得ないご家庭はありませんか?

今年の4月から「急性呼吸器感染症(ARI)」いわば風邪が感染症法で5類扱いになりました。

5類に変わってどうなるの?と思う方もいらっしゃると思うため、今回は5類感染症になった風邪についてお話していきたいと思います。

 

【感染症法って何?】

感染症法は日本国内での感染症の予防と対策を目的とした法律であり、感染症の発生や拡大を防ぐための基本的な方針や対応策を明確に定めています。

感染症法においては、感染症を一類から五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症の計8つの種類に分類しています。

各感染症の分類は、症状の重さや病原体の感染力に基づいて行われており、それぞれの感染症に対する医療機関の対処法や対策が異なります。



 

【なんで風邪が5類感染症として取り扱われるようになったの?】

感染症法に基づく5類型分類の中で感染力や重篤性等の危険性が最も低いとされるからです。

具体的な5類感染症の例としては、季節性インフルエンザ、麻疹、風疹、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症、性器クラミジア感染症などがあります。

風邪がここに追加されるようになった理由としては以下の理由が挙げられます。

 

・感染症を早いうちから知ることや、流行を知るため

・高齢者や免疫力が低下している人への健康リスクを分かりやすくするため

・風邪とされていた症状の中に、実は重篤な感染症が含まれるケースがある

 

【法律が変わったらしないといけないことはあるの?】

風邪が5類感染症になったのですが、特に変更したところはありません。

検査の数や治療費が増えることはありません。
また、急性呼吸器感染症に対して一律、新型コロナウイルス感染症対応時のような隔離措置を行うことはなく、登園の制限等はないため、今まで通り、自身の体調や周囲への感染リスクを鑑みながら、自己判断で休養を取ることが求められます。

とはいえ、子どもの体調や機嫌、食欲などを見て判断することも大切です。

 

【風邪を防ぐのに大切なのは生活習慣を整えること】

保育園に入園、もしくは進級をして忙しい時期になる時に風邪をひきやすいです。

慌ただしい生活からつい子どもの寝る時間が遅くなってしまったり、生活リズムが崩れてしまいがちです。

そうなると、子どもの免疫が落ちてしまい、いろんな感染症や風邪を引いてしまいやすくなってしまいます。

生活リズムを整えることで、元気に過ごせるようにすることが欠かせません。生活リズムについては過去の看護師コラムにも書いてあるため、もし知りたい方は、ぜひ過去の投稿を見てくださいね♪

 

看護師 根上心