園時の洗礼「体調不良」のお話 2025-4-11
入園、進級おめでとうございます!
あんなに小さかった子が、もうこんなに大きくなって…と保護者の方は感動されていることと思います。
さて、保育園に通い出すと多くの新入園児さんの中で起こりうることといえば「体調を崩しやすい」ことがあります。
4月は特に目立った感染症はありませんが、4月半ばになると、身体の調子を崩して受診をするケースが増えてきます。
保育園で流行る感染症はほとんどが接触感染と飛沫感染です。これは子どもが長時間、集団で集まる保育園ではなかなか制御が困難です。
入園し始めに特に多いのは風邪症候群です。
今まで元気だった子が「熱を繰り返す」、「鼻水が止まらない」、「ずっと咳をしている」という訴えはとても多いです。
日ごろの予防対策として、保育園から帰ってきたら、まずは手洗いが大切です。手洗いが難しい赤ちゃんは手拭きで手を拭くだけでも良いです。うがいができる子はうがいをすると体調不良を防ぎやすいです。
また生活リズムを整えることや、休日に無理に予定を詰め込みすぎないようにして、子どもが落ち着いて過ごせる環境も元気に過ごすためのコツになります。
保育園の生活に慣れない最初の時期は疲れがたまりやすいので、体調がすぐれない場合には無理をせずしっかり休息をとることも必要です。
この時期は側にいるママやパパも子どもから風邪をもらって体調を崩しがちなので、子どもと一緒に感染予防をしていきましょう。
ちなみにもし体調不良になってしまったときには、第一にかかりつけの小児科・耳鼻科を複数決める、子供が病気の時の保育について考えるのが大切です。
かかりつけが一つだけの場合は、体調不良時に休診で行けなくなってしまった!ということもあります。
そのため休診日が異なる病院・クリニックや土日祝日休みでも診察しているところを探すのがおすすめです。
また急な子どもの体調不良で仕事を急遽休まなければいけない!ということも起こりえますがどうしても仕事が休めないことや、周りにサポートをしてくれる方がいない方もいらっしゃいます。その時は病児の時に利用できる機関の活用を検討してみると良いですね。
入園後に何度も体調不良を繰り返していると「うちの子は大丈夫なのかしら?」と心配になってしまうこともあると思います。
ですが大丈夫!最初にたくさん体調不良になった子も、繰り返していくことで、だんだん免疫力がついて強くなっていきますし、病気を園からもらってくる頻度も減ってきます。
また予防接種を受けることで防ぐことのできる感染症もあるため、打てる期間などを確認して、対策をすることも大切です。
以上が入園児に起こる体調不良とその対策についてになります。
入園をしてお子さんの新しい発見がある反面、不安なこともあるとは思います。
その時には気軽に保育士に相談をしてくださいね!
看護師 根上心