ゼーゼーする 2023-2-20
子どもが風邪を引くと「ゼーゼーする」「喘息かな?」と言われることがあります。
ところで、ゼーゼーって何でしょう。喘息って皆がかかるものなのでしょうか?
こんな状態かな?と思って、その言葉を使っていらっしゃる方も多いと思います。
今回は、簡単に説明をしたいと思います。
『呼吸の仕組み』
人は生きていくために、絶えず呼吸をしています。
鼻や口から吸いこんだ空気は、気管⇒気管支⇒肺に送られていきます。
肺に送り込まれた空気は、肋骨の間にある筋肉や横隔膜を動かすことによって、その空気の出し入れを行います。それが呼吸です。
『子どもの気管』
三歳未満の子どもの気管はもともと狭いので、何かしらのきっかけで炎症が起きるとゼーゼーと聞こえる喘鳴(ぜんめい)が現われることがあります。
『喘息?』
ゼーゼーと聞こえることが全て喘息ではありません。
風邪を引いて気管支炎になっただけでも聞かれますし、鼻水が貯留している時や痰が喉元に貯留している時にも聞かれることがあり、喘息のゼーゼーとの聞き分けは難しいです。
その為、鑑別にはアレルギー体質があるかどうか、家族に喘息を持病としている人がいるかどうか、色々な事を参考にすることがあります。
また、喘息のゼーゼーの特徴としては呼吸の呼気(息を吐くとき)時にゼーゼーと音がする、息を吐くときに吐き辛そうにする、呼吸する時に息を吸う時間よりも吐く時間が長くなる(呼気の延長)などがあげられます。
ゼーゼーの全てが喘息ではないことをお話ししましたが、空気の通り道が狭くなっているゼーゼーのサインはいずれも子どもにとっては辛い状況です。寝辛く、食事もし辛く、遊びに集中することも困難になります。
一日も早く改善できるようにサインに気が付いたらかかりつけ医に相談しましょう。
サンライズキッズ保育園では、子どもの全身状態を観察し、喘鳴などの呼吸の異常を発見した時は保育士間で状態把握してご家族へ連絡させて頂いています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子