サンライズキッズ看護師のコラム

痛いの 痛いの 飛んでいけ~ 2022-12-7

「ちちんぷいぷい 痛いの 痛いの 飛んでいけ~」

「痛いの 痛いの ママにポイッ」

「痛いの 痛いの パクッ」

子どもが痛がっている時にどうにかしてあげたいと思い、言ったことは無いでしょうか?

果たして効果はあるのでしょうか?

『痛みとは』

身体の外部や内部どこかで受けた刺激が末梢神経に伝わり、脊髄から脳へと伝わります。

脳に到達した刺激が痛みとして認知され「痛い」という感覚を知ります。

『子どもの痛みの感じ方』

子どもは身体に実際に痛みを感じるだけではなく、それを不快に感じる気持ちがあり、それらが一体になっている状態だと言えます。

更に、身体と心が未分化状態の為、不安や緊張などの心身の不良を痛みとして訴えることがあります。

『おまじないを掛けてみよう』

「痛いの 痛いの 飛んでいけ~」この言葉にはプラシーボ効果(本物と信じ込ませて精神的・身体的に効果が見られる現象)がありそうですね。

実際に痛がっている部位をさすりながら、「ちちんぷいぷい 痛いの 痛いの 〇〇へ飛んでいけ~」と大人が真剣に向き合って子どもへ言うと、痛みの情報が脳へ伝わることが抑えられ、子どもは目の前の痛みから気を逸らすことが出来るでしょう。

「飛んでいけ」に効果が得られなくなったら、「パクっ」と痛みを食べてみたり、周囲にいる大人に「〇〇にあげる」と痛みを渡してみたりしても、子どもの気が逸れて痛みが和らぐでしょう。

 

サンライズキッズ保育園では、子どもが痛みを訴える場面があった時には、まず気持ちを受け止めて共感し、おまじないを掛けてみます。しかし、プラシーボ効果が得られない時には原因検索して適切に対処するように努めています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子