サンライズキッズ看護師のコラム

子どもが転ぶこと 2022-10-5

平坦な道なのに転ぶ、短い距離なのによく転ぶ、子どもってよく転びますよね。

それって何故なんでしょう?足に問題があるのかな?靴が合わないのかな?色々疑問があっても解決しないこともあります。

今回は子どもの転倒について原因や対策をお話したいと思います。

『転ぶ理由』

子どもは体幹に比べて頭が大きく、かつ足も小さいためバランスが取りにくいです。そのため安定性が悪く、足の筋力も弱いため転びやすいです。

『転びにくくする対策』

成長と共に転びにくくはなりますが、転ばないようにするのは難しく、逆に転んだ時のために「上手な転び方」を身に着けた方が良いでしょう。

足の指で地面をつかんで、足の裏で地面を蹴ることが上手にいかない子どもは転びやすいので、日頃から自宅では裸足で過ごす時間を増やしましょう。それにより、足の指が鍛えられ、足でしっかりと踏ん張ることが出来るようになるでしょう。

また、外で危険なものがない場所はたくさん走り回り、足の筋力をつけ、バランス感覚も養うようにしましょう。

靴は成長が速いからと言って大きめを履くと、靴の中で足が安定しません。逆に、小さめを履くと足の指が曲がってしまい力が入りにくくバランスも不安定になります。

ジャストサイズの靴を選び、子どもの好きなカラーを取り入れると靴を履くことの楽しみも湧いてくるでしょう。

『上手な転び方』

近年ハイハイをしないで歩き始める子どもが増えています。

転倒時に顔を強打しないためにも、とっさに手が出るようになると良いのですが、ハイハイの動きがそれに似ています。

ハイハイをしないで歩き始めた子どもは、ハイハイを大人がやって見せて遊ぶと、足の筋力もつき、転倒時に身体を支える腕の筋力もつくことが期待できます。

転倒した時に手をつくことが出来たら、その場で上手だったねと褒めてから、痛みを共感してあげると子どもは学ぶでしょう。

 

 

サンライズキッズ保育園では、登園して直ぐに靴下を脱ぎ、安全な室内でたくさん歩き回れるようにしています。お散歩時は、靴下を履き、歩きやすい運動靴で過ごすようにしています。また、上手に転べるようになるよう、遊びの中でハイハイも取り入れ、体幹の筋力が付くように飛行機遊び(仰向けに寝た保育者の挙げた足の上で飛行機ポーズ)も取り入れています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子