子どもが誤飲したかもしれない 2022-10-4
ハイハイができるようになると子どもの行動範囲が広がり、見えるのも、触れるもの全てに関心を持つようになります。
そのため、ちょっとした隙に口に入れてしまい誤って飲み込んでしまう事故が発生します。
子どもの手の届く範囲に危険なものを置かない事が大前提ですが、事故が起きてしまった場合にどうしたらよいかお話します。
『誤飲をしてしまったかも?』
誤飲を疑うときは、吐かせる前にまず口の中を観察しましょう。突然大きな声で話しかけたり、驚かせるようなことをすると子ども自身がびっくりしてしまい気管に吸い込んでしまいます。
落ち着いて子どもに話しかけ、そっと口の中をのぞき、見える範囲のものは掻き出してください。
誤飲したものが口の中にない場合は、子どもの行動範囲を見渡し原因物を特定してください。
『こんな場合は救急車』
・発見時にすでに呼びかけに応じずぐったりしている
・咳き込み息が苦しそう
・顔色が悪い
『吐かせてはいけないもの』
吐かせることにより食道粘膜を傷つける可能性があるため以下の場合は吐かせず病院受診してください
・石油、灯油、ガソリンなどの揮発性のあるもの
・漂白剤、洗浄剤などの強酸や強アルカリ製剤
・ボタン電池
・ピアスや釘などの鋭利なもの
『吐かせた方が良いもの』
・タバコ、タバコが入った水なども含む
・医薬品
・防虫剤
まずは(財)日本中毒情報センターへ相談をしましょう
中毒110番サービス(通話料必要 情報提供料無料)
大 阪:072-727-2499(365日 24時間対応)
つくば:029-852-9999(365日 9-21時対応)
小さな子供の目線で行動範囲を見直すと、どこに危険が潜んでいるか見えてくることがあります。
子どもの視界に危険なものを置かない、手の届くところに危険なものを置かないよう心がけましょう。
サンライズキッズ保育園では、常に子ども目線に立ち危険予測などを考えて日頃の保育を行うように努めています。各園でのヒヤリハット事例なども共有し、子どもにとって安全で安心な園作りを日々心掛けています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子