怖い熱中症 2022-6-28
あっという間に梅雨が過ぎ、猛暑による熱中症のニュースを毎日目にする日々がやってきました。
熱中症の経験はありますか?私は数年前に出勤前の仮眠時に経験しました。発汗多量で目覚め「あ、これは熱中症かも?」と思った時には既に遅く、1リットルの点滴をしてから仕事をした苦い思い出があります。
気が付いてからでは遅いのです。未然に防がなければ最悪命を落としかねないので、今回は症状や予防策についてお話していきたいと思います。
『子どもの熱中症とは』
乳幼児は体温調節機能が大人に比べ未熟です。特に暑さを感じてから発汗するまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、身体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。そのため熱中症のリスクが高くなります。
『どんな症状?』
乳児
・顔が赤くなり火照る
・身体が熱い
・弱弱しい声で泣いても涙が出ない
・活気がなく泣かない
・おしっこが少ない
・食欲がない、ミルクも欲しがらない
・嘔吐している
幼児
・顔が赤くなり火照る
・身体が熱い
・弱弱しい声で泣いても涙が出ない
・活気がなく歩けない
・おしっこが少ない
・食欲がない
・嘔吐している
・頭痛や腹痛を訴える
以上を発見した場合は、直ちに体温を下げるために涼しい場所へ移動し、衣類を緩め、身体を冷やしましょう。同時に飲食可能であれば水分(イオン水や経口補水液)や塩分の摂取をしましょう。
意識が朦朧(もうろう)としていたり、症状が回復しないようであれば直ぐに医療機関を受診しましょう。
発見時に意識が無かったり痙攣をしているようであれば119番で救急要請しましょう。
『予防するために』
水分は奪われる前に補給することが鉄則なので、こまめに水分補給しましょう。「のどが渇いた」と訴えている時には身体の水分が奪われ始めている証拠です。
日差しの強い屋外で活動する際は、帽子などで日除けをして風通しの良い服装で過ごしましょう。また、日陰や涼しい場所で休憩を必ず取り入れましょう。
日頃から冷房の効いた室内ばかりで過ごしていると、汗をかかずに暑さに弱い身体になってしまいます。適度に運動して暑さに負けない身体作りをしましょう。
熱中症は命を落とすこともある危険な状況です。日頃から予防策を講じ、発見時の対応も出来るようしておくことがお子様を守るためにも必要です。
サンライズキッズ保育園では熱中症予防対策のために水分補給を正しいタイミングで行う事、屋外活動での服装や遊び場所の選択、快適な室内環境で体操などのカリキュラムを通して体力作りも日頃から行っています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子