静かに迫る危険 2023-3-3
乳幼児期は家庭内の日常生活の中で不慮の事故が多発しています。
予測不可能なものもありますが、少しの知識さえあれば予測可能な事故が多くあることがわかってきました。
今回は、中でも乳幼児の溺水についてお話したいと思います。
『お風呂が危険』
一人で座ること、立つこと、歩く事が出来る子どもを一瞬でも目を離すことはありませんか?
「ちょっと座っていてね」「ここ持って立っていてね」「頭洗っている間、この玩具で遊んでいてね」と、子どもから目を離して自分自身の洗髪をしたり、浴室外に忘れ物を取りに行ったりしていませんか?一瞬だから大丈夫でしょうか?
溺れたらバシャバシャと音をたてたり、助けを呼ぶ声を出してくれるから心配いらないでしょうか?
浴槽の中には10㎝程の水深しかないから安全でしょうか?
『溺れている時の子どもの様子』
子どもは大人のようにバシャバシャともがき、助けを求める大きな声を出しません。
静かに水中に沈んでいきます。
『今すぐに出来る事』
・子どもを浴槽の中に入れた状態で離れない。自身の洗髪時も浴槽から子どもは出す。
・子どもを浴室内に一人にしないで、必ず脱衣所でも一緒に連れて行く。
・浴槽に水を入れた状態にしない。たった推進10㎝でも子どもは溺れる。
・水を入れたままにするのであれば子どもが入れないように鍵をかける。鍵は子どもの手の届かない位置。
少しの油断が取り返しのつかない事態を引き起こします。予測可能な事故は予防策を実践して事故防止しましょう。
今回は、お風呂の事故についてお話しましたが、水の入った洗濯機や大きなバケツ、タライ、ビニールプールなども同じです。危険を予測して予防策を直ぐに講じるようにしましょう。
サンライズキッズ保育園では、園内での生活においても常に危険個所は無いかチェックしています。一瞬でも危険と感じる場面があれば直ぐに改善策を立てています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子