サンライズキッズ看護師のコラム

下痢がひどい!ロタウイルスかも 2023-1-27

子どものウイルス性胃腸炎の原因として最も多く、5歳までの子どもの殆どが感染すると言われています。

2011年からワクチンが導入されましたが、今でもロタウイルス腸炎に罹患すると入院するほど重症化したり、稀に脳症などを引き起こすこともある怖いウイルスです。

今回は、前回コラムのノロウイルスとの違いをお話したいと思います。

『流行時期』

冬から春

乳児冬期下痢症とも言われている

『感染経路』

経口感染

・感染している人の便や嘔吐物から、人の手を介して二次感染した場合

・感染している人が調理をして、その食事を摂取して感染した場合

『潜伏期間』

2-4日間

『症状』

・嘔吐⇒突然に嘔吐する 下痢よりも早く始まることが多い

・下痢⇒黄白色や乳白色 米のとぎ汁様の水様便で独特な酸っぱいにおいを放つ

・発熱⇒発熱しないこともあるが、39℃の発熱が1-2日間出ることもある

・腹痛⇒上記症状と共に1-2日で軽快

『発症した場合の対処』

・嘔吐時の対処については過去のコラムを参照ください

・他のウイルスよりも下痢で重症化しやすいため脱水症状の早期発見が重要

脱水症状:泣いても涙が出ない 尿回数減少 目が落ちくぼむ 唇が乾燥 顔色が悪い

・吐物や便は直ぐに片付ける:手袋とマスクを装着して次亜塩素酸ナトリウムを用いて消毒しつつ、ビニール袋に入れて廃棄。汚染した衣類なども同様に消毒してから洗濯機へ入れましょう

・感染者に触れた後は十分な手洗いをしてから他の物に触れるようにしましょう

 

サンライズキッズ保育園では、園内での嘔吐や下痢などの処理は使い捨ての手袋やエプロン、マスクなどを装着し手順表に沿って処理をしています。また、ロタウイルスにお子様が感染した場合は、ノロウイルスと同様に登園届の記入と提出をお願いしています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子