知らない人はいない『インフルエンザ』 2022-12-13
この名前を知らない大人は居ないと思うほどの、有名なウイルスですね。
毎年各地で流行して、重篤な症状に悩まされる厄介なウイルスでもあります。
今回は、どんなウイルスで、どんな症状に悩まされるのかなどを2回に渡りお話したいと思います。
『風邪とは違う?』
インフルエンザウイルスを病原体とする気道感染症です。
重篤になることもあるため一般の風邪とは分けて考える必要があります。
『種類や流行は?』
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の三つの型があります。
このうち、冬に流行する季節性インフルエンザを引き起こすのはA型とB型です。
様々な種類があるため一度インフルエンザにかかっても、同じ年に違うインフルエンザに感染することがあります。
また、季節性のインフルエンザ以外にも新型インフルエンザなどで世界的に流行することもあります。
毎年世界各地で流行があり、北半球では1-2月頃、南半球では7-8月頃に流行のピークを迎えることが多いです。
日本では、毎年11月下旬から12月上旬に始まり、翌年の1-3月頃に増加して、春頃から減少していくパターンです。
今年はまだ大流行には至っていませんが、各地で患者報告がされている状況で保育園や小学校などでの集団発生の報告もされています。
インフルエンザが大流行する年には、インフルエンザによる死亡報告や重篤化などの報告が顕著に増加します。
子どもの場合は、ほとんどが回復しますが、なかには急性脳症や重篤な肺炎を合併して亡くなることもあります。
次回はインフルエンザの症状に対する対処についてお話したいと思います。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子