おかわり ちょうだい 2022-10-19
「おさかな ちょうだい」「おにく たべたい」とは逆に
「おやさい いや~」「からい からい きらい」と苦手食材を極端に嫌がる時もあります。
これは、わがままなのでしょうか?子どもは味がわからず言っているのでしょうか?
先日お話した舌についてのコラムの続きをお話します。
『味を感じる味蕾(みらい)』
味蕾はお母さんのお腹の中にいる妊娠7週目頃に出来始めて、14週目頃には大人とほぼ同じ状況になります。そして、生後3ヶ月頃までに増え続け、5か月頃になると増えず、味を感じる機能も鈍くなってきます。
『味の感じ方』
甘味・塩味・旨味は、生きるために必要な栄養素であると身体が知らせますが、酸味・苦味は身体に良くないものと知らされます。
そのため、子どもは甘いお菓子や塩味のする料理を好み、苦みを感じる野菜や、酸味のある酢や果物を嫌う傾向にあります。
子どもは本能的・感覚的に食事をしているため、どうしても苦手なものが生まれてきてしまいます。
野菜でも、甘みのある芋類は食べられるけれど、ピーマンや葱などは食べられないのは本能で食べている子どもにとっては自然で当たり前のことなのです。
大人が「風邪ひかないよ」とか「大きくなれるよ」と言っても、理性で食事をしていない子どもには難しいことなのです。
『色々食べられるようになるには』
・美味しそうに色々食べているお友達と一緒に食事をしてみる
・保護者が美味しそうに食べ、欲しがった時に一緒に食べてみる
・小さく切ってみたり、型抜きで可愛くしてみたり、味付けを変えてみたりする
・収穫体験で食材を知ってみる
・絶対に罰を与えず少しでも食べることが出来たらそこを褒める
サンライズキッズ保育園では、自園調理でおやつや給食を提供します。
子どもそれぞれの、苦手食材や食べ方などを把握して、子どものやる気や良い経験が詰めるよう栄養士・調理師・保育士と日々提供方法を検討しています。
苦手食材を克服することだけに執着するのではなく、好きな食材や食事が楽しくなる時間が増えるような関わりをしています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子