舌って重要 2022-10-18
人間だけでなく、この世の動物の口の中にある舌。
筋肉で出来ていて、様々な形に動かすことが出来る舌。
食事にも会話にもとても重要な器官です。
今回、その重要器官である舌の役割についてお話したいと思います。
『味覚』
舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じるセンサーがあります。
味蕾の数は子どもで10000個あり、大人になると7500個まで減少すると言われています。
それは細胞の集まりで、甘味・苦味・塩味・酸味などを感じることが出来、これらが複雑に混じり合い、人はおいしさを感じることが出来ます。
『咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)』
咀嚼:食物を嚙むこと もぐもぐ かみかみ
嚥下:飲み込むこと ごっくん
食べ物を咀嚼する時、舌は食べ物を歯と歯の間に移動させ、歯で食べ物を嚙み砕く時には舌で食べ物を固定します。そして、咀嚼した食べ物を集め、反対側の歯に食べ物を移動させ、再度咀嚼します。
その後、舌は食べ物を集めて咽頭(いんとう=のど)に送り込みます。咽頭から食道へ送り込むにも舌で押し込む筋力が必要になります。
この咀嚼と嚥下に必要な唾液との混ぜ合わせも舌の役割です。
『発音』
言葉の発声は肺から送り出される空気が気道を通る時、普段は開いている声帯が狭まることによって空気が振動し、口の中の共鳴によって様々な音に変化させて作られます。
この時舌は、柔軟に動き、異なった音を発する手助けをしているので、舌がうまく動かないと言葉もうまく出ないようになっています。
『歯並び』
歯を内側から支える舌が左右どちらかに偏っていたり、特定の歯を押したりする癖があると歯並びが悪くなります。
以上のように、舌は人が生活する上でとても重要な器官です。子どもにも伝えていかなければならない役割が沢山です。
サンライズキッズ保育園では、本当の食事の際にもごっこ遊びの際にも、味の感じ方などを言葉や表情で子どもたちに伝えています。楽しみながら多くのことを子どもが自然に吸収出来ることを願っています。
サンライズキッズ保育園 看護師 浅井恵理子