サンライズキッズ看護師のコラム

アデノイド肥大 2022-8-4

いびきの原因として有名なアデノイド肥大。

親になって初めて、自分自身が子どもの頃にアデノイドを取る手術をしたと知った保護者様も居ませんか?

「うちの子は大丈夫?」「いびきが大きいけれど原因は何?」など気になりますよね。

今回、一体どんな病気なのかお話したいと思います。

『アデノイドって何?』

鼻の突き当りの部分で、鼻から喉に移行する部分にあるリンパ組織の塊です。

成長によって大きさが変化して、2歳頃から6歳頃にかけて大きくなり、その後は成人になるにつれて小さくなっていきます。

また、風邪などによる炎症で肥大することもあります。

『肥大すると何が起きるの?』

アデノイドが肥大すると、鼻の奥の方が塞がれる形になってしまうため鼻呼吸が十分に出来ません。そのため、口を開けて口呼吸する姿が目立ちます。

鼻詰まりや鼻声、いびきが起こり、ひどい場合には睡眠時無呼吸症候群が起こることもあります。

十分な睡眠が得られないと、起床後も疲労感が残り、遊ぶことなくボーっとする時間が増えて昼間に眠る時間が増え、集中力に欠けてしまうため様々な危険が伴ってきます。

耳(中耳)と鼻を繋いでいる耳管という通路が圧迫されてしまうと、難聴や中耳炎を起こす原因になってしまいます。

また、乳児は哺乳する時に鼻呼吸をしながら飲むので、息継ぎのように哺乳して疲れてしまうため十分に哺乳できず、栄養障害に陥ることがあります。

『対処は?』

気になる症状があれば、まずはかかりつけ医に相談しましょう。

専門的な診療は耳鼻咽喉科になります。

問診や視診、レントゲン撮影をして肥大の程度を確認します。必要に応じて、ファイバースコープを鼻から挿入して観察することもあります。

風邪などによる一時的な炎症で肥大している場合は、内服薬などによる治療ですが、肥大の程度が大きかったり、中耳炎の再発を繰り返したりするような状況であれば切除手術を検討されることも少なくありません。

 

サンライズキッズ保育園では、午睡時の様子や普段の様子で気になることがあれば連絡帳や送迎時に保護者様と情報交換を行っています。異常があれば早期発見・対処することが必須です。コミュニケーションを大切に日々の保育を行っています。

 

サンライズキッズ保育園  看護師  浅井恵理子